両方とも今日が展示最終日だったから同じ日に行かざる負えなかったんです! もう俺の感動メーターは振り切れて使いもんになりません。
ウルトラジャンプ創刊10周年記念イベント[ウルジャンまつり in アキバ2009]開催!(via @JOJO)
こちらはウルトラジャンプのイベントですが、荒木先生の特設原画コーナーがあってスティール・ボール・ランのカラー原画が見られました。あぁ、もうなんつー色使い! 荒木先生がこの原画を仕事机にのせてGペンを走らせてたのかーと思うと感動もひとしおです。
ルーヴル美術館とのプロジェクトで進められているという岸部露伴を主人公にした短編も続報が載ってました(@JOJO記事)。展示ボードの説明書きによれば、123ページ(多い!)でまずフランスで出版されるとのこと。わぉ、荒木先生は軽々と海外進出されるなぁ。
ウルトラジャンプに載せられたカラーの原画なので当然原稿サイズです。この色彩感覚の絵をもっと大きなサイズで見たいなーと思いました。機会があったら是非大きい絵を描いてください荒木先生!
当然ですが、ウルトラジャンプの10周年イベントなので荒木先生以外のウルジャンにゆかりのある漫画家の方たちの原画やお祝いメッセージなどもありました。気になったのは諸星大二郎先生(応援メッセージで吹きそうになったw)、伊藤悠先生(カラー原画が綺麗だった、和紙に描いてたのかな?)、あとツナミノユウ先生の『シュメール星人』のカラー原画には不思議な存在感がありましたねぇ。
東京国立博物館 特別展 御即位20年記念 特別展「皇室の名宝−日本美の華」
秋葉原の次は今度は上野です。なぜ俺は祝日なのにこんなにせかせかしてるんだとか疑問はわきに置いといて、兎にも角にも「動植綵絵」です。以前に三の丸尚蔵館で全30幅を5回に分けて展示されたときに見に行ったのですが、今度は全30幅を同時に見せてくれるというので行くしかあるめぇのこころです。もしかしたらこんな機会は生きてるうちに無いかもしれないし。
最終日ということもあって入場20分待ちの大入りで、人が多くて見にくかったんですが、動植綵絵30幅の異空間は体感できました。以前、じっくり一つずつ見たときに思いましたが、とにかく若冲はねっとりと細部まで細かく描く人ですね。もうひとつひとつがキャラ立ちしすぎですごい。
この展示会はこちらのブログ(「皇室の名宝展」の『動植綵絵』 | 弐代目・青い日記帳 )で知りました。展示作品や会場の様子など細かくレポートされてます。
ということで今日は荒木先生のカラー原画と伊藤若冲の動植綵絵をじっくり堪能したのでヘトヘトです。願わくば荒木先生の作品も100年後に若冲のように鑑賞されるようになってればいいなーと思ったのでした。
<関連記事>
サルノオボエガキ: 伊藤若冲『動植綵絵』を見に行った。
サルノオボエガキ: 伊藤若冲『動植綵絵』第2期を見てきた。
2009-11-03
2009-02-20
ライトノベル新人賞に応募することになりました
なんだかノリと勢いで小説を書いてライトノベル新人賞に応募することになりました。現在29枚まで執筆完了。
こちらのグループが面白そうだったので思い切って参加してみたのが始まりです。
はじめに。 - ライトノベル新人賞に応募しよう!
もともと非現実サンクリストバルでちょこちょこ小説を書いてたんですが,どうにもモチベーションが続かないので刺激を加えてみようと思って参加することにしました。アイデアは前から考えていたのを,この機会にアウトプットしてみようと思って書いてます。
自己紹介エントリはこちら。
今更ながら自己紹介 - ライトノベル新人賞に応募しよう!
非現実サンクリストバルを始めたときはあんまり賞とかには関心がなかったんですが,自分の書く文章の「市場価値」を計ってみたいなーという気持ちが最近湧いてきました。別に小説家として生計を立てたいわけではないですが,それとは別の話しで『自分の出来ることでマネタイズ可能な能力は把握しておくべき』という考えを最近持つようになりました。要するにサバイバル戦略の一環です。
ほとんどの人は『会社という組織に属してそのマネージャーに指示された仕事をし,その報酬としてお金を得る』というサラリーマン・ビジネスモデルを採用して生きていると思いますが,今の社会状況ではそのビジネスモデルだけでは危険かもと思ってます。複数のビジネスモデルのポートフォリオを個人で作る必要があるなーという危機感をちょっと感じてます。私もサラリーマン・ビジネスモデルを主にして生活してるんですが,何とかサブのビジネスモデルも開発しないと,ということで「自分の書く文章の市場価値を計る」ということに繋がってます。
でもまぁ,そういう小賢しい理屈は置いといて,楽しくなきゃ小説なんか書けませんけどね。久しぶりにどっぷりと自分のイマジネーションの世界に浸るのを楽しんでます!
こちらのグループが面白そうだったので思い切って参加してみたのが始まりです。
はじめに。 - ライトノベル新人賞に応募しよう!
もともと非現実サンクリストバルでちょこちょこ小説を書いてたんですが,どうにもモチベーションが続かないので刺激を加えてみようと思って参加することにしました。アイデアは前から考えていたのを,この機会にアウトプットしてみようと思って書いてます。
自己紹介エントリはこちら。
今更ながら自己紹介 - ライトノベル新人賞に応募しよう!
非現実サンクリストバルを始めたときはあんまり賞とかには関心がなかったんですが,自分の書く文章の「市場価値」を計ってみたいなーという気持ちが最近湧いてきました。別に小説家として生計を立てたいわけではないですが,それとは別の話しで『自分の出来ることでマネタイズ可能な能力は把握しておくべき』という考えを最近持つようになりました。要するにサバイバル戦略の一環です。
ほとんどの人は『会社という組織に属してそのマネージャーに指示された仕事をし,その報酬としてお金を得る』というサラリーマン・ビジネスモデルを採用して生きていると思いますが,今の社会状況ではそのビジネスモデルだけでは危険かもと思ってます。複数のビジネスモデルのポートフォリオを個人で作る必要があるなーという危機感をちょっと感じてます。私もサラリーマン・ビジネスモデルを主にして生活してるんですが,何とかサブのビジネスモデルも開発しないと,ということで「自分の書く文章の市場価値を計る」ということに繋がってます。
でもまぁ,そういう小賢しい理屈は置いといて,楽しくなきゃ小説なんか書けませんけどね。久しぶりにどっぷりと自分のイマジネーションの世界に浸るのを楽しんでます!
2008-12-28
pixivデビューしました
そう,あれは幼稚園のお絵かきの時間だった。遠足に行った動物園の絵を描くというテーマで,僕は檻に入ったオウムを夢中で描いていた。しかしそのころの僕はオウムよりも檻に付いていた錠前のメカニカルなカッコよさに心惹かれていたので,オウムよりも遥かにデカイ錠前を描いてしまった。「あ,変な絵を描いてしまった!」と思ったとき,最悪のタイミングで保母の先生が来て,「そんなにカギは大きくなかったんじゃない?」とやんわりと窘められたのでした。
これが俺の絵を描くことが大嫌いになったきっかけ。何てことない出来事だったけど,どういうわけか幼稚園児の俺は大ショックを受けてしまったようです。それ以来,小学校,中学校,高校と美術で絵を描く時間は地獄のような苦しみでした。
とにかく苦手意識が強烈で,「俺は下手だ,俺は下手だ,何を描いても上手くいかない」と絵を描くことに対する不快感だけがずーっと成長していったのでした。
そこでpixivとの出会い。
カッコいい絵をTumblrで見つけたのでリンク元を見てみると「pixiv」となっている。何だこれ?と調べてみるとこんなサイトらしい。
ようこそ!pixivへ
pixiv(ピクシブ)は、イラストの投稿・閲覧が楽しめる「イラストコミュニティサービス」です。
あなたが投稿したイラストやブックマークしたイラストそのものがプロフィールを形成し、
それが中心となってイラストによるコミュニケーションが行われています。
pixivには幅広いジャンルのイラストが投稿され、ユーザー発のイラスト企画やメーカー公認の
コンテストが頻繁に開催されています。そしてユーザー同士が協力しあい新たな作品が生まれる
協創(co-creation)のプラットフォームとして活用されています。
「お絵かきがもっと楽しくなる場所」
pixivは、そんな場所を目指しています。
登録・利用は無料です。
[pixiv] pixivについて
よーするにネットで活動している絵師の人たちが,イラストを通じてmixiみたいなソーシャルネットを作るというサービスみたいです。
「絵を描くのは嫌いだけど,カッコいい絵を見るのは好きだからユーザ登録しとくか」という気軽な感じでpixivを使い始めました。
pixivに投稿されるイラストを見ていて思ったのは「ここにいる人たちは本当に絵を描くことが好きなんだな」という素朴な感想でした。
実は私も自分の絵に対する苦手意識を克服しようといろいろとやっていたのです。密かに「脳の右側で描けワークブック」を買って課題をやったり,好きな絵を模写したりしました。でも何だか苦行を続けているようでどうしても続かない。
でも,pixivにいる人たちは本当に楽しんで絵を描いている。俺もその場に参加して絵を描くことを楽しめるようになりたいと,pixivを続けていて思うようになってきました。
そこで思い切って勇気を出して,pixivのアカウントに手描きのイラストを投稿してみる決意をしました。もーこうなったらやけだ! 画力があろうが無かろうが関係ねー! pixiv最底辺を転がってても良い。他の人から「ププ,この絵,下手すぎwww」とか笑われても本望だ! とにかくpixivにいる人たちみたいに楽しんで絵が描けるようになりたい!
つーことで2008年も終わりを迎えつつあるこの日に,pixivデビューしたのでした。とにかく何でも良いから,楽しんでかつ継続的に絵を描くことを目指します。pixivユーザの方が読んでましたら,何か絵についてのフィードバックを頂けると嬉しいです。「下手すぎw」とかクレームでも構いません(当方,ドサクサに紛れてカミングアウトするとドMですw)。
2009年の抱負その1が決まりましたね。「pixivに最低週1でイラストを投稿すること」です。52枚も描けばどんなに不器用でもそれなりに上達するでしょう!
pixivユーザでなくてもdeltam [pixiv]のページで私の絵は見れますので,どうかご覧ください。(見られてるって意識をすると絵にも変化が出てくんじゃないかとの期待)
(追記:08-12-29)
どうやら上のページでは全部の絵は見れないみたいなので,Flickrにも上げておきました。
↓からご覧ください。
画狂技駆(drawing crazy geek) - a set on Flickr
2008-10-28
「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展を鑑賞
ハンマースホイというのはデンマークの画家で最近になって注目されてきた画家だそうです。その特徴は執拗に誰もいない部屋を描くこと。人がいたとしても背を向けていて表情は読み取れません。
三人の女性を描いた肖像画もあるんですが,三人ともバラバラの方向を向いていてお互いに意思の疎通がなさそうな妙な雰囲気でした。
風景画もたくさんあるんですが,本当は人がたくさんいるはずの街中の絵でも無人に描いています。なんというか,無人の静けさ,寂しさを愛した人なのではないかと思います。
なぜこの展覧会に行ったかというと弐代目・青い日記帳さんの記事を読んで,自分と似た感性を持った画家なのではないかと思ったからです。
私の田舎の周囲はひたすらまっ平らで,誰もいない風景が広がっています。例えば下みたいな。
すべて犬の散歩に行ったときに適当に取ったものです。私はこういう何もない実家の周りの風景が好きで,帰省するとよく犬の散歩をします。な~んか街中に普段住んでると癒される気がするんですよね~。
そのせいか怖い部屋として2ch系ブログで紹介されていた「ゴム部屋」も心休まる部屋のように見えてしまうw
ハンマースホイには「静けさの美学」「何もないことの美学」のようなものを感じました。
でもそれと同時に,誰もいない部屋を見せられることで,そこに暮らしている人の生活を想像してしまいます。置かれている品物が少なければ少ないほど想像の余地が生まれる。そういった「ドラマを想像させる装置」としてもハンマースホイは誰もいない部屋を描いたのかな?と思いました。
最後に買ったお土産の写真(数寄ノートにキャプチャした後だけど)。
「画家の妹の肖像」はキメの細かいクリームのような塗りでとても魅了されました。最初のほうに飾ってあったはずです
ということでハンマースホイ展,上野西洋美術館で12月7日までやってます。お勧めです!
【参考リンク】
ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情 Vilhelm Hammershøi:The Poetry of Silence
なかなか良くできた公式サイトです。
弐代目・青い日記帳 | ヴィルヘルム・ハンマースホイ展へ急げ!
紹介記事ですが,ここのところを読んでいくことを決めました。
それでは、何故イタリアの風景を描こうとしなかったのか?それは弟宛てに書いた手紙にヒントが隠されているそうです。「自分はこの教会堂を見つけた。この教会堂はのがれている。」
(追記:2008-11-08)
写真がひっくり返っちゃうのはJPEGのEXIF情報の画像方向が間違ってたからみたいです
こんな風に対応してみました。
サルノオボエガキ: SO906iCSで撮った写真のEXIF情報と便利ツール
2008-01-19
模写をしてみた
今日は絵を描いてみました。絵を描いたのって久しぶりだー!
最初の半ズボンのおじさんは,ワイン農家だけど「俺は農夫というより革命家だ」とか言ってて面白い人。昔買った雑誌に載っていたのを切り抜きました。2番目のは歌川広重の名所江戸百景「深川洲崎十万坪」とこの前に行った北斎展で見た鷹図団扇絵です。こっちは描き掛けだけど,団扇絵のほうの頭は結構良くかけたと思うなぁ。
純粋にペンを走らせてるのが面白い。曲線を描くのが面白い。色を選ぶのが面白い。
ここ最近,頭の中にあるいろいろなものをアウトプットする手段を試してます。アクィナス・キャプチャーもそのひとつ。頭の中に浮かぶいろいろなイメージを全部アウトプットできたらすごいと思います。絵の練習ってことで,今のところ模写を続けていこうと思ってますが,もっと上手くなったらオリジナルのイラストとか描きたいなー。画狂若者を目指します!
みんなインプットしすぎだと思います。電車の中で小説を読んでいる人はよく見かけるけど,小説を書いている人は見かけない。なぜ?
北斎展を見てきた
江戸東京博物館でやっている特別展「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」を見てきました。すごく良かったです!
私は日本美術がすごく好きで,前にもバークコレクション展や伊藤若冲展(記事1,記事2)を見に行ったりしてました。
浮世絵師の中では歌川広重が一番好きです。構図も主題もかっこよすぎ。現在にも通じるセンスがあります。一番好きなのは「深川洲崎十万坪」という作品。見た瞬間電撃走りましたね~。
で北斎なんですが,すごい人だということは知ってたけど,そんなに興味は持っていませんでした。なので今回知ろうと思って見に行ってきました。
結論から言うと画狂老人かっこよすぎ。北斎は八十二歳になっても毎日絵を描いていたそうです(厄除けとして獅子の絵を)。正直,展示物の最初のほうはあまり面白くなかったんですが,最後の肉筆画のところが素晴らしい。「画狂老人八十二」とかサインしてあるんです。えー,この迫力の絵が八十二歳のときの絵!? って感じでしたよ。俺は書けるかなぁ,老人ホームでソースコードに「/* コード狂老人八十二 */」って。
俺はこういう展示を見るときは必ず会場で展示物一覧を貰ってそこにメモしながら見ます(あとで図録を鑑賞するとき用)。あ,カチカチなるボールペンとかは使っちゃダメらしい(怒られちった),ので鉛筆を使いましょう。
そこで二重丸が付いた作品は以下の3個です。
82番 鷹図団扇絵
もぉ超好き。広重の深川洲崎十万坪もそうだけど,日本美術の鷹の絵って大好きなんです。絵葉書も買いました。
56番 海女
海女の女性たちの仕事っぷりを描いた作品だけど不思議な味わいがあります。
210番 雪中鷲図
これが北斎が八十四歳のときの作品だっていうんだから参っちゃうよなぁ
他の絵も面白かったです。絵自体というよりも描かれている内容が,江戸時代の風俗が分かって純粋に面白かった。
会期は1月27日まで,江戸東京博物館は両国の国技館のすぐとなりです。おすすめですよー!
【写真】
・江戸東京博物館はすげー建物,ガンダムに出てきそう。菊竹清訓という人が設計したらしい。階段も格好良い。
・会場で売られていた蒔絵シールをモレスキンのスケッチブックとスケジュール+ノートに貼ってみました。俺も画狂若者になろーかなー。
このシールは展示会場でしか買えないけど,5月に名古屋展示が終わった後に一般販売されるとのこと。
【参考リンク】
弐代目・青い日記帳 | 特別展「北斎」
こちらでこの展示を知りました。ありがとうございます!
2006-05-30
伊藤若冲『動植綵絵』第2期を見てきた。
皇居内にある三の丸尚蔵館でやっている「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第2期を見てきました。先週の雨が降っていた土曜日に見てきましたけど,雨にぬれた皇居もきれいですねー。しかも雨のせいで来ている人も少なかったのでじっくり見れました。
三の丸尚蔵館では伊藤若冲の『動植綵絵』を5回に分けて展示するシリーズをやってまして,今回はその2回目です。1回目も行ってきました(感想はこちら)。今回は2回目なので前回より衝撃は少なめでしたが,やっぱり若冲は凄かったです。
まず展示の詳細についてはこちらのエントリを見ると良く分かると思います。前回の展示もそうですが,こちらのブログでは毎回詳しく解説されていて勉強になります。
弐代目・青い日記帳 | 「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第2期
1,2回目の展示を見て思ったんですが,『動植綵絵』の各絵には二つのタイプがありますね(なんでも分類したがるのが理系)。
それで・・・,分類しただけですね。これ以上は専門家じゃないので良く分からん!(慣れないことはするもんじゃないな・・・) 自分はどっちかというと壁紙型のほうが好きです。
えーと,分類とかは置いといて,今回一番凄いと思ったのは「梅花皓月図」です。上のリンクした記事で画像は見れますが,こういうのこそ実物を見ないと凄さがわからないと思います。
画像を見ると木の枝が画面全体に描いてあるだけのように見えますが,実物を見ると枝のところどころにコケのようなものが描いてあります。それで名前のとおり背景から月に照らされているところなんですが,その月光でコケが緑色に光っているように描かれています。これがまさに光っているようにしか見えない! この時代に蛍光塗料ってあったのかなって半分本気で考えちゃいました。これってヒカリゴケなのかな? 月光というロケーションも相まって何だか幻想的な感じでした。
あと「桃花小禽図」の真ん中に変な生き物がいました。モグラみたいだけど本当は「白鳩」らしいです。でもモグラにしか見えないよこれ。
三の丸尚蔵館では若冲以外の作品も展示していました。なんだか今回は鶴の絵が多かったです。若冲にも鶴の絵がありましたけど,それぞれ描き方が違って面白かったですね。円山応挙とか狩野探幽とか,名前は聞いたことあるけど実際にどんな人か,自分は良く知りません。若冲についても良く知らないけど,何だか知らないことが勿体ないような気がしてきたので,次回の展示までに若冲についてお勉強しとこうかなーと思いました。
ちなみに第二回の展示は6月2日(金)までやっているみたいですよ。
【参考リンク】
サルノオボエガキ: 伊藤若冲『動植綵絵』を見に行った。
展示会の第一回目。
Amazon.co.jp:奇想の図譜ちくま学芸文庫: 本
動植綵絵の紹介の章があるので買いました。現在読書中。
三の丸尚蔵館では伊藤若冲の『動植綵絵』を5回に分けて展示するシリーズをやってまして,今回はその2回目です。1回目も行ってきました(感想はこちら)。今回は2回目なので前回より衝撃は少なめでしたが,やっぱり若冲は凄かったです。
まず展示の詳細についてはこちらのエントリを見ると良く分かると思います。前回の展示もそうですが,こちらのブログでは毎回詳しく解説されていて勉強になります。
弐代目・青い日記帳 | 「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第2期
1,2回目の展示を見て思ったんですが,『動植綵絵』の各絵には二つのタイプがありますね(なんでも分類したがるのが理系)。
- 1. ポスター型
- はっきりとしたテーマが絵の中心に置いてあるもの。今回の展示だと「雪中鴛鴦図」「棕櫚雄鶏図」「菊花流水図」がそれにあたるかな。
- 中心的な主題というか,画面全体の質感みたいのがテーマのやつ。今回の展示では「梅花皓月図」「梅花群鶴図」「桃花小禽図」。
それで・・・,分類しただけですね。これ以上は専門家じゃないので良く分からん!(慣れないことはするもんじゃないな・・・) 自分はどっちかというと壁紙型のほうが好きです。
えーと,分類とかは置いといて,今回一番凄いと思ったのは「梅花皓月図」です。上のリンクした記事で画像は見れますが,こういうのこそ実物を見ないと凄さがわからないと思います。
画像を見ると木の枝が画面全体に描いてあるだけのように見えますが,実物を見ると枝のところどころにコケのようなものが描いてあります。それで名前のとおり背景から月に照らされているところなんですが,その月光でコケが緑色に光っているように描かれています。これがまさに光っているようにしか見えない! この時代に蛍光塗料ってあったのかなって半分本気で考えちゃいました。これってヒカリゴケなのかな? 月光というロケーションも相まって何だか幻想的な感じでした。
あと「桃花小禽図」の真ん中に変な生き物がいました。モグラみたいだけど本当は「白鳩」らしいです。でもモグラにしか見えないよこれ。
三の丸尚蔵館では若冲以外の作品も展示していました。なんだか今回は鶴の絵が多かったです。若冲にも鶴の絵がありましたけど,それぞれ描き方が違って面白かったですね。円山応挙とか狩野探幽とか,名前は聞いたことあるけど実際にどんな人か,自分は良く知りません。若冲についても良く知らないけど,何だか知らないことが勿体ないような気がしてきたので,次回の展示までに若冲についてお勉強しとこうかなーと思いました。
ちなみに第二回の展示は6月2日(金)までやっているみたいですよ。
【参考リンク】
サルノオボエガキ: 伊藤若冲『動植綵絵』を見に行った。
展示会の第一回目。
Amazon.co.jp:奇想の図譜ちくま学芸文庫: 本
動植綵絵の紹介の章があるので買いました。現在読書中。
2006-03-26
伊藤若冲『動植綵絵』を見に行った。
Oracle試験にも合格したので,自分へのボーナスということで三の丸尚蔵館で公開されている伊藤若冲の「動植綵絵」を見学してきました。
Oracleの試験会場が四ツ谷だったので皇居まで散歩してみました(三の丸尚蔵館は皇居内にあります)。「皇居の周りは綺麗だなー,桜も咲いてるし」「最高裁判所の建物はかっこいいなぁ,あれなら裁かれても納得」「おぉ,皇居内ってこんなに広いのかぁ」とか考えながらぶらぶらしてました(皇居近辺に行くのは初めてなんです)。
緑が多くて良いです
かっこいい最高裁判所。
花が咲いてました
さすが皇居,しっかりお城です。
で,三の丸尚蔵館。かなり小さいところです。展示会場も小っさいです。その会場の中に六幅の掛け軸がかけてありました。前にバークコレクション展に行ったときに伊藤若冲の作品は見ましたが,これは全然違う。若冲すごいです。「これが江戸時代の作品なの?」ってぐらい色鮮やかです。なんというか,こってりしっとりって感じです(語彙が少なすぎ)。これは実物を見ないと分からないと思いますね。
以下は今回展示されてたもののメモです。
伊藤若冲の動植綵絵は全部で30幅あって,6幅ずつ五回に分けて展示するそうです。三の丸尚蔵館は入館料無料(!)なので,今後の展示も見に行こうかなーって思ってます。いやー,若冲は凄いっすよ。
<参考リンク>
弐代目・青い日記帳 | お待たせ!伊藤若冲「動植綵絵」公開です
今回の展示はこちらで知りました。各種情報がまとまっていて助かります。
Google ローカル - 皇居
三の丸尚蔵館の場所。皇居内がでかすぎて迷ったのでメモ。
追記:こちらの記事で展示されてた絵の画像が見れます。
弐代目・青い日記帳 | 「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第1期
Oracleの試験会場が四ツ谷だったので皇居まで散歩してみました(三の丸尚蔵館は皇居内にあります)。「皇居の周りは綺麗だなー,桜も咲いてるし」「最高裁判所の建物はかっこいいなぁ,あれなら裁かれても納得」「おぉ,皇居内ってこんなに広いのかぁ」とか考えながらぶらぶらしてました(皇居近辺に行くのは初めてなんです)。
で,三の丸尚蔵館。かなり小さいところです。展示会場も小っさいです。その会場の中に六幅の掛け軸がかけてありました。前にバークコレクション展に行ったときに伊藤若冲の作品は見ましたが,これは全然違う。若冲すごいです。「これが江戸時代の作品なの?」ってぐらい色鮮やかです。なんというか,こってりしっとりって感じです(語彙が少なすぎ)。これは実物を見ないと分からないと思いますね。
以下は今回展示されてたもののメモです。
- 芍薬群蝶図
- いろんな種類の蝶が飛んでいる絵。羽の一枚一枚が細かく描かれていてとっても綺麗です。
- 松の木に止まっている白いニワトリの絵
- 黒いニワトリの絵。闘鶏?
- 雪の降り積もった枝に止まっている鳥。「鶏」って書いてあるけどそれっぽく見えない鳥でした。
- ボタンの花で埋め尽くされた中に小鳥が何羽か。
- ガンという鳥が急降下してくる様子の絵。地味だけど俺はこれが一番好き。羽根のしっとり具合が良いです。
伊藤若冲の動植綵絵は全部で30幅あって,6幅ずつ五回に分けて展示するそうです。三の丸尚蔵館は入館料無料(!)なので,今後の展示も見に行こうかなーって思ってます。いやー,若冲は凄いっすよ。
<参考リンク>
弐代目・青い日記帳 | お待たせ!伊藤若冲「動植綵絵」公開です
今回の展示はこちらで知りました。各種情報がまとまっていて助かります。
Google ローカル - 皇居
三の丸尚蔵館の場所。皇居内がでかすぎて迷ったのでメモ。
追記:こちらの記事で展示されてた絵の画像が見れます。
弐代目・青い日記帳 | 「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第1期
2006-02-12
ニューヨーク・バーク・コレクション展
東京都美術館<企画展> ニューヨーク・バーク・コレクション展
東京都美術館で開かれていたバークコレクション展に行ってきました。
バークさんというアメリカのお金持ち&日本マニアの人が集めたコレクションを展示するというイベントで,展示されているのは古今東西の日本美術です。いや~,やっぱり日本美術は良かったです!
思ったよりも展示品がたくさんあって,見応えがありました。「感動」というより「面白い」という作品が多かったですね。ただ後半は時間が足りなくて,ちゃんと見れませんでした。もう一回見に行っても良いかも。
とにかく,古今東西いろんな作品があるので,どんな人が見に行っても何かしら気に入る作品があると思います。ということで,バークコレクション展はおすすめです。
面白かった展示品をちょっとメモしときます(括弧の数字はカタログ番号)。
全体的な感想を少々。
ところで,美術館に行くのはこれで3回目だけど,行く度に「俺がルパンだったらどうやって盗むだろう?」って考えながら見学してしまうのは良くないかなー。
【参考リンク】
ニューヨーク・バーク・コレクションで「エネルギー」を浴びる - nikkeibp.jp - 展覧会のツボ
弐代目・青い日記帳 | 「ニューヨーク・バーク・コレクション展」
↑見に行く前に読むと良いと思います。見所が分かります。
東京都美術館で開かれていたバークコレクション展に行ってきました。
バークさんというアメリカのお金持ち&日本マニアの人が集めたコレクションを展示するというイベントで,展示されているのは古今東西の日本美術です。いや~,やっぱり日本美術は良かったです!
思ったよりも展示品がたくさんあって,見応えがありました。「感動」というより「面白い」という作品が多かったですね。ただ後半は時間が足りなくて,ちゃんと見れませんでした。もう一回見に行っても良いかも。
とにかく,古今東西いろんな作品があるので,どんな人が見に行っても何かしら気に入る作品があると思います。ということで,バークコレクション展はおすすめです。
面白かった展示品をちょっとメモしときます(括弧の数字はカタログ番号)。
- 縄文土器(1)
- 入っていきなりこれ。教科書で見たのと同じだ! 初めて実物見ました。
- 実物を見ると,形がすごく複雑で立体的ですね。
- 当時にすると,これを作ったのは最先端技術者だったんだろうなぁ。
- エンジニア視点だと,このデザインには実用的意味があると見た!
- 底が不安定だから,紐通したり棒で固定したりしたのでは?
- 根来黒漆蝶文瓶子(19)
- 焼き物の瓶。
- 黒字に赤い蝶の模様があって,シックでカッコいい!
- 春日鹿曼荼羅(25)(26)
- 掛け軸になってる絵です。
- 春日神社のマスコットキャラ(?)の鹿と仏様が描いてあります。
- なんだか鹿の表情といい背景といい,メルヘンな感じで良い。
- 寝室に飾ったらよく寝れそう。
- これ欲しいなぁ。
- 秋冬景物図屏風(32)
- でっかい屏風絵。
- 金箔貼ってあるのでキンキラキンです。
- 少し離れて眺めてると,なんというか,フワーってします。
- 十牛図(33)
- 『鉄鼠の檻』で出てきたやつね。
- 4枚しか見れないぞ,どうなってんだ!
- 洛中洛外図屏風(78)
- 江戸時代の「ウォーリーを探せ!」
- 時間が無くてじっくり見れなかった,残念。
- 百鬼夜行絵巻(87)
- おぉ,これも京極夏彦の小説で出てきたやつだ。
- 結構綺麗に残ってるし,面白いなぁ
- 石橋図(102)
- 展示会のパンフレットの表紙にもなってたやつ。
- なんだかコミカル,ディズニーっぽい。
- 「101匹獅子ちゃん大行進」ですか?
- 月夜瀑布図(104)
- 近くで見ると何描いてあるんだかわかんない
- 離れてみると確かに「月と滝」だ,カッコいい!
- 双鶴図(100)
- 伊藤若冲キター!
- 期待してたのに,時間が無い&人多すぎで良く見れませんでした。
- しょうがないので売店でこれがデザインされてるクリアケース買った。
全体的な感想を少々。
- 実物を見るのは良い。
- 温故知新。
- 翻って自分はどうだ?
- 気持ち的なことではなくて,物理的に写真や本より実物のほうが大きいから。良いものは細かいところにも凝っていて面白いです。例えば,幾つかの屏風絵に囲碁を指している場面が描かれていたんですが,碁盤が細かく描かれていました。多分,囲碁のわかる人なら対局の様子も分かるんじゃないかな,ってぐらいです。
- 展示品は縄文時代から明治時代まで,古い美術品があったわけですが,「古さ」というのは余り感じませんでした。例えば水墨画の岩の描き方はCGっぽい。ポリゴンで描けそう。水墨画的世界を舞台にしたゲームとかも嵌りそうですね。
- 芸術家も技術者もモノを作るって点では同じ。ここで展示されている作品を作った人は自分の作品が何百年もあとにたくさんの人に見られて,さらにブログで感想を書かれるなんて思ってもいなかっただろうなぁ。さて自分はそんなふうに何百年後にも残っていくものを作れるんだろうか? この前,博物館に寄贈されたソースコードの話しを読んだけど,そんなモノを自分も作ってみたいなぁ。というか目標が大きすぎる?
ところで,美術館に行くのはこれで3回目だけど,行く度に「俺がルパンだったらどうやって盗むだろう?」って考えながら見学してしまうのは良くないかなー。
【参考リンク】
ニューヨーク・バーク・コレクションで「エネルギー」を浴びる - nikkeibp.jp - 展覧会のツボ
弐代目・青い日記帳 | 「ニューヨーク・バーク・コレクション展」
↑見に行く前に読むと良いと思います。見所が分かります。
2005-05-18
デビッド・リンチと天気レポート
デビッド・リンチが毎日の天気と気温を読み上げる動画が配信されているそうです(via Weekly Teinou 蜂 Woman)
実際の映像は公式サイトのこちらのページで。
なんでしょうこの違和感。デビッド・リンチと毎日の天気って。
映像を見てみると,なんとなく寒々しい部屋でリンチが天気と気温を読み上げてくれます。机の上のどことなく妙なものといい,暗い色調といい,デビッド・リンチの世界ですね。
私はデビッド・リンチの作品は大好きです。とくに『ロスト・ハイウェイ』と『マルホランド・ドライブ』が好き(お薦めはしないけど)。だから毎日その姿が見られるっていうのは良いですね。いきなりこういう妙なことを始めるっていうのがリンチ的。
しかしリンチだからなー,本当にただの天気と気温を読み上げるだけで終わるのか。どちらにしろリンチファンにとっては要チェックですね。
実際の映像は公式サイトのこちらのページで。
なんでしょうこの違和感。デビッド・リンチと毎日の天気って。
映像を見てみると,なんとなく寒々しい部屋でリンチが天気と気温を読み上げてくれます。机の上のどことなく妙なものといい,暗い色調といい,デビッド・リンチの世界ですね。
私はデビッド・リンチの作品は大好きです。とくに『ロスト・ハイウェイ』と『マルホランド・ドライブ』が好き(お薦めはしないけど)。だから毎日その姿が見られるっていうのは良いですね。いきなりこういう妙なことを始めるっていうのがリンチ的。
しかしリンチだからなー,本当にただの天気と気温を読み上げるだけで終わるのか。どちらにしろリンチファンにとっては要チェックですね。
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