2012-05-07

#残パン会 に残念ながら参加してきました

残念言語ハッカソン&貧民パンの会」、略して残パン会に参加してきました。まったくひどい略称ですね、誰がつけたんだろう???

当日は朝から大雨が振っており、かなり濡れながら会場に到着しました。
そこには床に新聞紙を広げて胡座をかいてノートPCを弄っている数人の男性と、床の上に無造作に並べられたパンが…。あぁ、ATNDの説明はネタじゃなかったのか。

6時間以内に何か発表できるものを作らないとってことだったので、みんな黙々とハッカソンを進めてました。
止まった空調、雨で濡れた衣服、男どもが18人も一箇所に集まっている…。
「俺は大切なGWに何をしてるんだろうか」という思いはみんな感じていたと思うんですが、それは言わない約束です。


私はZozotezというLisp実装をつかって何かできないかな〜と思って会場にやってきたんですが、処理系を動かすまでに予想以上に時間がかかってしまい、時間までに大したことできないまま終わってしまいました。残念というか無念!
ちなみにZozotezというのはBrainf*ck上で動くLisp実装です。作者はZozotezを作るためにEBF(Extended Brainf*ck)という拡張言語まで作ってます。
EBF自体がEBFで書かれており、Pure Brainf*ck(変な言葉)にコンパイルすることが可能。なんというか、すべてをBrainf*ck上でやってしまおうという哲学が垣間見えますね。

当初の目標はZozoez上で動く簡単な言語(逆ポーランド記法計算機など)を作って、Hoge言語 on Zozotez on Brainf*ckをやろうと思ってたんですが、Zozotezがmakeでコケる・同梱のバイナリがMacで動かないなどいろいろありまして、Zozotezコードを書けるようになったのが残り2.5時間ぐらい。
けっきょくMacでは動かせずVirtualBox上でUbuntuを立てて同梱のバイナリを動かしました。

まずは1+1を書くかと思ったらZozotezには数値リテラルがないと。Zozotezはいわゆる純Lispで、シンボルとリストしかない。だからまずは数字表現から決めてやらないといけない。
そこでいろいろやった結果、なんとか1+1を書くことに成功。ここまででだいぶ力尽きました。
だって会場が蒸し暑いし、足がしびれてくるし、ちょっと体力の限界に近づいてたんですよ!



残パン会で使う言語を決めるためにいろいろなマイナー言語を調べるのは面白かったです。他の参加者の発表を見て、HSPForthLazy Kはちょっと使ってみたいなって思いました。
マイナー言語ってそれぞれ独特な哲学があります。そこに触れるだけでも新たな視点を知ることが出来てよかったと思います。
私もBrainf*ckのことを考えると胸が高鳴るようになってしまって…。この気持、恋かな?(ヒント:ストックホルム症候群



もう一度、残パン会が開かれることがあったら、ぜひとも参加することを前向きに検討しないでもないと思います!!


【参考リンク】
まとめ
#残パン会 貧民パンを食べながら残念な言語でハッカソンする何か - Togetter

会場の雰囲気はこのツイートが一番正確に表している。


2011-12-25

fill-queueでお手軽非同期処理

この記事はClojure Advent Calendar 2011の25日目の記事として書いています。
あんまりホリデイっぽくないので、Overtoneの記事と入替えて読むとちょうどいいですよ。

前にClojureのシーケンス操作関数の使い方一覧を書いたけど、最後に例示を挙げられなかったものがふたつ残りました。
seq-onは「何かをシーケンスとして扱いたいとき」というわり合い特殊なものなので良いとして、fill-queueはもう少し便利に使えそうなものなので何とか例示ができないかなーと思って簡単なファイルの変更監視スクリプトを書いてみました。

まずはfill-queueのdocを見てみましょう。
user=> (doc fill-queue)
-------------------------
clojure.contrib.seq/fill-queue
([filler-func & optseq])
  filler-func will be called in another thread with a single arg
  'fill'.  filler-func may call fill repeatedly with one arg each
  time which will be pushed onto a queue, blocking if needed until
  this is possible.  fill-queue will return a lazy seq of the values
  filler-func has pushed onto the queue, blocking if needed until each
  next element becomes available.  filler-func's return value is ignored.
nil

どうやら別スレッドで実行させる関数filler-funcを指定して、その関数でゴニョゴニョした値をqueueシーケンスとして受け取れるということらしい。filler-func内から値を返すときは引数fillに渡す。
非同期処理をシーケンスの流儀で取り扱えるっていうやつみたいですね。

これだけだとイメージが沸かないので使用例をぐぐってみたらこんな記事が見つかりました。
The Infolace Story: Simple webhooks with Clojure and Ring
この海外記事を読むとRingサーバー処理になにかフックさせるときに使ってる。途中の図がわかりやすい。

これでも使用例としてはいいんですけど、もうちょっと手元でいじれる例が欲しいのでファイルの最終更新日時を監視するスクリプトを書いて見ました。



watching-loopがfiller-funcで実行される本体です。ループで1秒ごとにファイルの最終更新日時を監視、変わっていたらfillにプッシュ。スレッド名を出力するコードを入れてるので別スレッドで実行されてることがはっきりしますね。
実行するとこんな感じ。


$ echo happy > test.txt
$ clj watch-file-status.clj test.txt
watching... (seq-test.txt)
main thread: main
watching-loop thread: pool-2-thread-1
;; $ echo chrismas! >> test.txt
modified: seq-test.txt
datetime: 2011-12-25 11:29:28
;; Ctrl-C
$ cat test.txt 
happy
chrismas!


これでfill-queueの使用例を書くことができました。前々から気になってたのをアウトプットできてスッキリ。
もうクリスマスがどうとか言ってる時期じゃないよ! 大掃除、棚卸しが大事だよ! リア充が爆発したら掃除が大変だよ!

ではみなさん良い年末を。俺は年賀状を書きます。

2011-12-10

Overtone: Clojureで音楽を書こう


この記事はClojure Advent Calendar 2011の10日目の記事として書いています。

12月1日からクリスマス25日まで毎日1ネタ、Clojureの記事を書くというこの企画。
せっかくなので前々から興味のあったOvertoneというライブラリの紹介をしてみようと思います。
Home // Overtone
overtone/overtone - GitHub

Overtoneは"Programmable Music"を目標とするシンセサイザーです。普通のシンセサイザーの操作とは違い、Clojureコードで音を作り音楽を書くことができます。
プログラマブル・シンセサイザーとしてはSuperColliderというのが前からあるそうで、それをClojureでラップした作りのようですね。
この記事では導入の仕方と簡単な音の作り方、最後にとあるクリスマスソングをOvertoneで書いてみたいと思います。

2011-11-28

Clojureコードを性能測定する3つの方法


ClojureハッカソンであるTokyo.clj#15に行って来ました。

そこで前々から気になっていたClojureでの性能測定(プロファイリング)の方法について試してみたのでまとめます。

性能測定といってもいろいろな切り口があるので、今回は「実行速度」と「メモリ使用量」に限定して調べて見ました。
その結果、次の3つが手軽でいいかなーと思ったので説明します。

  1. clojure.core/time
  2. clojure.contrib.profile
  3. VisualVM


1,2はClojure用の性能測定ツール、3のVisualVMはJava用のJVMモニタリングツールです。それぞれ一長一短があるので、まずは使い方から説明していきます。


【clojure.core/time】
S式の実行速度を表示する関数です。
『プログラミングClojure』でもよく使われているから知っている人は多いでしょう。
測定用のサンプルとして竹内関数を実装して計測して見ました。

; たらい回し関数(竹内関数)
(defn tarai [x y z]
  (if (<= x y)
    y
    (tarai
     (tarai (dec x) y z)
     (tarai (dec y) z x)
     (tarai (dec z) x y))))

user> (time (tarai 19 16 11))
"Elapsed time: 13.304 msecs"
19

REPL上でいちばん手軽に性能測定ができる方法ですね。



【clojure.contrib.profile】
拡張ライブラリにあるプロファイラ用ライブラリです。
timeだと全体の実行時間しか分からなかったんですが、これを使うと測定したい部分をもっと細かく指定できます。
まずコードの中で測定したい部分をprofでキーワードとともに包んでやります。
そのあとtimeと同じようにprofileから呼び出してやると、指定部分ごとに実行時間の平均/最短/最大と実行回数をまとめた表を見せてくれます。

(defn prof-tarai [x y z]
  (if (<= x y)
    y
    (prof-tarai
     (prof :arg-x (prof-tarai (dec x) y z))
     (prof :arg-y (prof-tarai (dec y) z x))
     (prof :arg-z (prof-tarai (dec z) x y)))))

user> (profile (prof-tarai 10 5 2))
 Name      mean       min       max     count       sum
arg-x    117410         0   2127000       100  11741000
arg-y     70040         0   2960000       100   7004000
arg-z     64230         0   1668000       100   6423000
nil

時間の単位はナノ秒です。

以下のように*enable-profiling*にfalseを指定してやると、コンパイル時にプロファイル用コードを除去してくれるそうです。

user> (binding [clojure.contrib.profile/*enable-profiling* false]
      (macroexpand '(prof :abc (+ 2 3))))
(do (+ 2 3))


以下ちょっと不満点
timeと違って実行結果は返してくれません。結果表をプリントするだけで常にnilを返します。
さらに計測で使ってるSystem.nanoTime()はlong型を返しますが、数分かかるような重い処理だと途中で桁あふれを起こして止まる場合があります(Integerでキャストしている部分が怪しい)。
ナノ秒で測っていることから考えて測定精度を優先して作られているのかなーと思いました。

Clojureメーリングリストを調べてみたら作者のStuart Sierraさんが「half-bakedなんで本気でやるならJVMプロファイラ使ってね」と言ってました。

ここらへん改良したのを作りたいなー。



【VisualVM】
上2つはClojure純正ツールでしたが、こっちはJava用のツールをClojureに応用してみたというものです。
JVMをモニタリングしてメソッド単位で実行速度・メモリ使用量などを計測してくれます。
そのほかにもいろいろ機能があるみたいなので細かいことを公式サイト参照すべし(日本語ドキュメントあり)。

VisualVM 入門 — Java.net

VisualVMを起動してClojureのREPLを立ち上げると、左側のツリービューにREPLの動いているVMが表示されます。それをダブルクリックするとこんな画面が開きます。



ここではCPU使用率とかヒープメモリ使用量のグラフを表示してくれます。このままでも十分有益なデータが得られますね。
プロファイル情報を得たいときは、[プロファイラ]のタブで画面を切り替えます。
[CPU]と[メモリー]のどっちかのボタンを押してから測定したいコードを実行すると、Javaのメソッド単位で処理速度やメモリ使用量を測ってくれます。


Clojureで定義した関数なんかはこんなふうにリストに出てきます。あくまでJava用ツールなのでClojure視点だと結果が読みにくいんですが、下にあるテキストボックスで絞込みが出来るので、それを上手く使うともうちょっと読みやすくなります。



【まとめ】
time、c.c.profileはREPL上で使うのに都合がいいです。ただし実行速度計測がメインで、メモリ使用量なんかは分かりません。チューニングが必要なときに「コード修正して計測」というループを素早く繰り返したいときには楽ですね。
VisualVMは高機能で網羅的ですが、開発中に何度も繰り返し使うというには重い。「ある程度完成しているアプリで何かボトルネックがある、その箇所にあたりを付ける」という場合に使うと良いと思います。

全体的にはClojureの性能測定ツールはまだ発展途上、という感想です。



【参考リンク】
Fatvat: JVisualVM and Clojure
Tokyo.clj#15 - Togetter
Tokyo.clj二次会ではClojure以外の言語の話題でもよく盛り上がって面白いです。

2011-10-25

Shibuya.lisp#7に参加してきました

Shibuya.lisp » Blog Archive » 2011/10/22 Shibuya.lisp テクニカルトーク #7 開催しました!!

最初に参加したのが#5なので、これで三回目です。


TechTalkでは最初の@m2ymさんの発表が気になりました。

括弧への異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてCommon Lispを愛するようになったか


タイトルだけだと「信者乙!」と言いそうになりますが、中身は実際に開発する上での問題点をバランスのとれた視点で解説していて面白かったです。
私もLispに興味を持った最初のころはCommon Lispを使っていたんですが、ライブラリがどこにあってどうやって使うのかが分かりにくくて、結局フィボナッチ数列を計算させたぐらいで終わっていました。
これからCommon Lispを始めようというひとは目を通しておくと良いと思います。
また「マクロは万能ではない」という部分に関してはClojure-conjにあったこの発表を思い出しました。

(not= DSL macros) - Slideshare


そのほかの発表もLisp+ハードウェア、Lisp+セキュリティなど面白い組み合わせで興味深かったです。


会場に来た方たちともいろいろお話しできて面白かったです。私が話しかけた人は初参加というひとが多かったんですが、もっとがんがん話しかけちゃっていいと思いますよー。こういうイベントに集まるってことはまさにそういうコミュニケーションを求めているはずですから、話しかけられて嫌な人は居ないはずです。
あと初参加の人は次は発表する側にまわってみるのもいいですね。不安な人のために私がLTしたときのを貼っときましょう。

ClojureとEPUBで「普通のやつらの上を行く」方法

LTの良いところはどんなにスベっても5分で終わるところにあります(キリッ
またスベったらスベったで覚えてもらいやすくなります(キリッ

まぁ、自分が作っているものって欠点がよく見えてしまいがちですが、他人から見ると充分面白いかったりするので思い切って発表しちゃうのもいいですねー(今回LTしなかった自分への自戒も込めて)。



毎度のことながら運営者の方々、お疲れ様です。
次回、渋谷の街に迷わなかったら早めに行って準備を手伝いたいと思います(田舎者には難易度高いですが)。

2011-02-07

Clojureのシーケンス関数を使用例で説明してみる

《例示は理解の試金石》

Clojureではいろんなデータを「シーケンス」として扱います(Clojure - sequences)。だからシーケンスを操作する関数をいろいろ使うことになりますが、ちょっと複雑な操作をしようとすると基本的な関数だけでは足りなくて自分で処理を書くことになります。ところがあとで標準ライブラリをよく読んでみると「この関数使えばもっと簡単に処理を書けたんじゃん! 知らなかったばっかりに(ぐぬぬ」となることもあります。

拡張ライブラリのclojure.contrib.seqはちょっと便利なシーケンス関数をまとめたものですが、ドキュメントをちょっと読んだだけだと使いかたが分かりにくい。そこで各関数の使用例をまとめてみました。これでライブラリにある関数を再発明しないで済むはずだ!

gist: 780422 - GitHub



rec-seq、rec-catはイマイチ用途が分かってません。
最後のfill-queueだけ毛色が違いすぎます(入れる名前空間間違ってない?)。これは別に使用例を書く予定。

c.c.seqの関数はclojure.coreに移動予定のも多いです。coreに入っちゃうと他とごっちゃになって分かりにくくなると思うので今のうちに試してみては?


【参考リンク】
Clojure - cheatsheet
このチートシートを印刷しておくのも便利。

追記(2011-12-25)
fill-queueの使用例も書きました
fill-queueでお手軽非同期処理 : サルノオボエガキ

2011-01-10

Clojureでコマンドラインアプリを作るときはwith-command-lineが便利

追記(2013-12-11)
最近のClojureだったらtools.cljを使うほうが良いようです。

tools.cli: Clojureでコマンドライン引数を扱う - Qiita [キータ]




Clojureでコマンドラインアプリを作るときに便利なマクロを見つけたので、使い方をメモっておきます。

clojure.contrib.command-line/with-command-lineを使うと、コマンドラインでオプションを受け取る処理をスッキリ書けます。
何はなくともまず例示、ということで整数計算するスクリプトをwith-command-lineを使って書いてみたのがこれです。

gist: 770487 - GitHub


option?のように?を付けると真偽値、?無しだと引数をその変数名で受け取ってくれます。オプションの省略記法も一緒に定義。オプション説明のあとに値を指定するとデフォルト値を設定してくれます。

これを実行するとこんな感じになります。自動でhelpオプションを表示してくれるのも気が利いてる。

$ clj int-calc.clj -p 3 5
8
$ clj int-calc.clj 3 5
8
$ clj int-calc.clj -p 3 5 -modulo 2
0
$ clj int-calc.clj -ml 3 5
15
$ clj int-calc.clj -ml 3 5 -modulo 2
1
$ clj int-calc.clj --help
clj int-calc.clj [-p|-mi|-ml] [-modulo n] nums..
Options
  --plus, -p        plus      [default true]
  --minus, --mi     minus                   
  --multiply, --ml  multiply                
  --modulo     mod n                   


こういう定型処理をサクっと分かりやすく書けるのは良いですね。

これに限らずclojure.contribライブラリには便利なものが揃ってて良いんですが、全体の量が多いしドキュメント読んだだけだと使い方がわからないことがちらほら。コーディングしてて「おー、なかなか気の利いたコードが書けたぜ!」と思ってたら、あとでライブラリにもっとエレガントな実装を見つけて凹むみたいなケースが何件かありました(text2epub-cljのcore.cljもこれで書き直した)。

日本語情報が少ないというのも良くない再発明をしちゃう原因のひとつかなーと思うので、こういう便利なのを見つけたらちょこちょこ書いていこうと思います。


【参考】
Building a Clojure app with a command-line interface? - Stack Overflow
Clojure関連質問サイト。英語情報で良ければかなり充実。
逆引きClojure
日本語情報だとこちら。こっちにも書きこんでますよ。

2010-11-28

Shibuya.lisp#6でLT発表してきました

Shibuya.lisp#6にて「ClojureとEPUBで「普通のやつらの上を行く」方法」というタイトルでLightningTalkしてきました。
まずはプレゼン資料です。
ここ最近作っているEPUBツールの説明をして来ました。あとGoogle AppEngine for Javaにfeed2epubの機能を載せたのを実験中だったのでデモとして見せたかったんですが、時間切れ&エラー… ムー、不本意なオチをつけてしまった! (最後に発表してるひとです)

 

途中でDEMOとして見せたサイトはこれです。LTに間に合わせようと拙速に作ったので、近日中にいろいろ変えます。 一応、RSS2/ATOMフィードのURLを入れてボタンを押すとEPUBがダウンロードできるように作ったます(たまにエラーが出るけどね) http://epubninja.appspot.com 前半のTechTalksの先生方の話しはさすがでした。まさにShibuya.lispみたいな機会がないと知らなかったようなことを聞けてよかったです。難しくて分からないことも多かったですけど、「何が分からないのか」はそこはかとなく分かったような感じがしました。少なくともMOP(MetaObject Protocol)についてはまるっきり勘違いしてたのが自覚できて良かった。 

Shibuya.lispは前回#5が初参加です。それまで技術系イベントにはほとんど参加したことはありません。だから前回でこのことを初めて実感しました。 「実際にコード書いている人、スゴイ人に会ってみるとパワーが湧いてくる」 それで前回参加したあとは「今度参加するときは、絶対見るだけじゃなくて何か面白いものを作って発表したい」と決心してました。なんかこういう場をせっかく用意してくれてるんだから参加しないともったいない!という気持ち。やる気はだいぶチャージされましたね〜。

私はプログラミングや技術自体も好きだけど、何か具体的なプロダクトを作りたいタイプです。 「Lispを使えば難しい問題も簡単に解けるんだ」という主張を良く読むけども、ならば「簡単な問題をさらに劇的に簡単にする」ためには使えないのかな。いわゆるプログラミングが出来ない「普通の人たち」が便利だと思えるものを作りたい、そのためにLispが利用できるんではないかと思って使ってます。 Lispで開発効率が上がるんなら、それでできた時間をより便利な何かのアイデアを考えるのに使えないでしょーかねー。

 本番のLTでは時間切れになっちゃいましたが、その後の懇親会でリベンジ発表させてもらったのでいちおう言うべきことは言い切りました。 「普通の人」が使いやすいものをLispで作ろう。そんで草の根的にLispはスゴイという空気を作ってこう。仕事でLispを使いたいならお客さんにLispがスゴイって認識を持ってもらわないと無理だし、逆にお客さんがOKならばあと社内は何とかなりそうじゃない? まぁ、まずはコード書きましょう。

 最後に。 もういい加減、自己紹介で無職というのも飽きました。仕事探しはじめます。

2010-11-05

ePubcastローカル版の遊び方を説明します!

先日、ありえる勉強会でLT発表したときに触れたePubcastのローカルサーバ版がだいたい出来たので使い方を書いておきます。

このソフトウェアの目的は「ePubをPodcastで配信する実験を行う」なので、機能はおもちゃ程度です。とりあえずePubとPodcastでなにができるか手元で遊んでみたい人向けに説明します。以下ではMacBook+Google Chromeで説明してますが、Windows、他のブラウザでも基本的に同じです。

まずJarファイルをダウンロードします。0.0.11のやつです。

Downloads for deltam's ePubcast - GitHub

これを適当なフォルダに置き、同じフォルダに"static"という名前のフォルダを作ります。このstaticフォルダにePubを置くだけでPodcast配信が出来るようになります。

上述の準備が終わったらサーバを起動します。コンソールを立ち上げてJarを置いたフォルダに移動し、以下のように打ち込みます。2行目以降のようにログが表示されたら起動してます。

$ java -jar epubcast-0.0.11-alpha-standalone.jar 
2010-11-05 08:14:25.944::INFO:  Logging to STDERR via org.mortbay.log.StdErrLog
2010-11-05 08:14:25.960::INFO:  jetty-6.1.x
2010-11-05 08:14:26.050::INFO:  Started SocketConnector@0.0.0.0:8080


ブラウザでhttp://localhost:8080をアドレスバーに打ち込みます。



ブラウザ上ではstaticフォルダの中身をリストにして表示させてます。
[add iTunes]というリンクを押すと、以下のようなメッセージが出てくるので[アプリケーションの起動]を押してください。



これでiTunesのPodcastに自動追加されます。


ここですべてのePubをダウンロードさせて、iTunes「ブック」のページを見てみると、ダウンロードしたePubが追加されていることが分かると思います。



これでiPodTouch/iPhoneを同期させて、iBooksを開くと下のようにePubが追加されます。

これで読めます!


以下、ちょっと補足。

Q. 配信するePubがない
A. feed2epub-cljを使ってはどうでしょう。長文記事のブログを読むときなどにePubに変換できます。(ファイル名が日本語だとePubcastでダウンロードできなかったりするので適宜変えてください)

Q. ローカルだけじゃなくてインターネットで公開したい!
A. このePubcastをGoogle AppEngineに移植する作業を始めてます。しばしお待ちを!


【参考リンク】
[ポ] 電子書籍に繋がった - ...My cup of tea...
こちらの記事で始めてEPUBをPodcast配信できることを知りました。感謝。
アップル - iTunes - Podcast - Podcastを作成する
アップルの技術資料。EPUBは配信可能なファイル形式に含まれてないですが、きっちりiBooksにも追加できちゃいました。
deltam's ePubcast at master - GitHub
ソースコードも公開してます(Clojureですが)。1ファイルべた書きなのでそれなりに分かりやすいかと。

2010-10-31

「Lisp脳」勉強会でEPUB関連ツールのLT発表してきました #arielarea

”ありえるえりあ勉強会〜「Lisp脳」勉強会〜”でライトニングトーク(LT)してきました。5分ほどの発表時間内で、今までやってきたEPUB関連ツールとこれから作ろうとしているEPUB生成/配信システムの説明をしました。
まずはプレゼン資料です。
前々から「そろそろ自分のEPUBに関する考えをちゃんと説明しておかないといけないな」と考えていたので、ちょうどいい機会だと思って好き勝手に話させてもらいました。アリエルさんありがとうございました! 正直言いまして、初めてのLTでUstreamで中継されている、さらに資料はその日の15時ぐらいから作り始めた、という悪いフラグ立ちまくりな中で発表したのですが、どうだったんでしょ? 発表内容はこれ以上無いぐらいシンプルに作ったので、話す内容に迷いはなかったですけども。 話した内容を思い出せる範囲で箇条書きにしておきます。
  • 野望『みんなが書いた長い文章を エディタからショートカット一発で みんなの手のひらの中に届ける』
  • 「みんなプログラムを書けるってことはエディタがあって一定量のテキストを打つことが出来て、論理的思考力がある。なぜ小説を書かないのか?」
  • 「作文を書くのが嫌いな人が多かったはずなのに”ブログ”という形式ができた途端、自発的に文章を書く人が増えた」
  • 「同じように、小説もしくは長文エッセイを流通させる形式ができたら、みんな小説を書き始めるんではないか?」
  • 「そんな野望を抱きつつ、ClojureでEPUB関連ツールを作ってます」
われながら極論だなーと思いますけど、その後の懇親会でもいろいろ反応してくれる人がいたので「関心を持ってもらい議論を巻き起こす」という効果は少しあったのかと考えてます。これからEPUB関連ツールを作っていく上で間違いなくプラスになったと思います。 まずは報告まで。ではコーディングを継続していきます。 【参考リンク】 ・L5 資料作りに使ったLT用のプレゼンツールです。ClojureのS式(テキスト)でプレゼンを書くことができて、サクっと作り始められて直前まで手直しできました。ほかにもPDF出力機能など、いろいろ出来がいい。開発者の深町さんが活発に開発しているみたいなので、進化に期待してます! ・EPUB関連ツールの記事: サルノオボエガキ: ePub このブログのEPUBタグにまとめてあります ・書いた小説:ラノベ小説(?)書きました : サルノオボエガキ この小説のテキストファイル、text2epub-cljのテストデータとして同梱してます。samplesフォルダにしれっと入れちゃったりして。 ・ Lisp脳と世代 — ありえるえりあ アリエルさん、最後の最後で空気読まない発表でさーせんしたっ! ・発表したL5のソース 深町さんにならってそのまま貼りつけときます。コピペ便利。
(ns L5.sample
  (:use L5 L5.layout)
  (:import [java.awt Color]))

(defcontext
  {:width 640 :height 480
   :font-family "Gill Sans"
   :font-size 30
   :color (Color/white)
   :background-color Color/black})

(defslides
  [(with-size 35
     (t "ClojureとEPUBと俺"))

   (with-size 15
     (lines "さいたま・無職"
            "deltam"
            "2010/10/29"
            "Powered by L5"))]

  [(title "自己紹介")
   (item "@deltam {:blog サルノオボエガキ}"
         "プログラム書くのが好き(Clojureに注力)"
         "小説書くのが好き"
         "Lisper未満、ワナビー未満")
   (with-size 20
     (item "素数腕立て伏せ愛好家"))
   (img "icon.png")]
  
  [(t "Lisp脳?")]
  
  [(t "ClojureではじめてLispを使い始めました"
      "-> Lisp脳にセルフ洗脳中?")]
  
  [(title "野望")
   (with-size 35
     (lines "『みんなが書いた長い文章を"
            "エディタからショートカット一発で"
            "みんなの手のひらの中に届ける』"))]
  
  [(t "どうやって?"
      "→これから説明します")]
  
  [(title "!注意書き!")
   (item "EPUBのことしか話しません!")
   (lines "\"電子書籍\"ってバズり過ぎてて"
          "話せません!")]
  
  [(title "EPUBってなに?")
   (item "XML(メタデータ)+XHTML+αをZip圧縮。"
         "\"枯れた技術の水平思考\"")
   (img "folder_tree.png")]
  
  [(title "つくったもの")
   (item "text2epub-clj (2010-07-02..)"
         " PlainTextをEPUBに変換するだけ"
         "feed2epub-clj (2010-08-03..)"
         " RSS2/ATOMからEPUB作る"
         "ePubcast (2010-08-28..)"
         " 作ったEPUBを流すPodcastサーバ")]
  
  [(title "こんなふうに変換できます")
   (img "epub_convert.png")]
  
  [(title "反響")
   (with-size 25
     (item "ちょっとだけ使ってくれる人がいた")
     (item "text2epub-clj"
           " MOONGIFTで紹介"
           " @kotorikoに褒められる"
           "feed2epub-clj"
           " 自分のブログをEPUBにして読むなど"
           " 数人、遊んでくれた人いた模様"
           "ePubcast"
           " とくになし(まだできないナイッス)"))]
  
  [(title "つくってみて分かった問題")
   (item "ePubを作ってもみんなの手元に届ける"
         "ルートがない!"
         "→Podcast RSSのエンクロージャに\".epub\""
         "を設定するとiBooksに自動追加される")]
  
  [
   (img "epub_system.jpg")]
  
  [(title "弱点")
   (with-size 25
     (item "無職..."
           " 時間はいっぱいあるよ!"
           "ClojureやってるのにLisp技術の勉強が追いつかない"
           "  マクロむずかしい"
           "サーバサイドの技術よく知らない"
           " GAE/J勉強中"))]
  
  [(with-size 50
     (t "べ、べつにpull requestして"
        "くれてもいいんだからねっ!"
        "http://github.com/deltam"))]

  [(title "告知")
   (item "ほぼ毎月、Tokyo.cljやってます"
         "Clojureは友だち、こわくないよ!")]
  
  [(t "おわり")]
)

2010-10-05

text2epub-clj更新、行頭"!!"でePub目次設定。

Downloads for deltam's text2epub-clj - GitHub
ここの0.0.3-alphaの更新内容のご報告です。


これまでのお話し→ サルノオボエガキ: ePub

text2epub-cljを更新しました。version 0.0.3-alphaです(もはやバージョン番号の意味が分からない)。

今回は簡易記法を導入してみました。前回までだとePubのページ分割をするのは「章ごとに複数ファイルに保存」しないとtext2epub-cljではページ分割出来ませんでした。でも書いてる最中は章ごとにファイルを分けるなんて面倒なことしたくない。だから簡単な記法をちょちょいと付けて、そのまんまtext2epub-cljに通したらページ分割できたらいいなーと思って作りました。

まずは例を見てもらうのがいいでしょう。GitHubリポジトリのsamplesフォルダにあるhello.txtから全文引用。

!title! hello
!author! hello

!! chapter 1
this is a pen.
hello world.

!! chap 2
hello! hello!
today is sunday

!! end
eof, eof!

これをtext2epub-cljに通してePubをiTunesにドラッグアンドドロップ、iPod touchに同期するとiBooksではこうなります。



こうなりました。

「!title!とか!author!ってなんやねん?」。あとで書く予定のePubメタデータ簡易記法のプロトです。あんまりカッコよくないので良い案があったらコメントください。とりあえず作っときます(あとで)。

これでしれっとSamplesフォルダにテストデータとして追加しておいた自作小説の『スウスウと砂漠の運び屋』もちゃんとePub化できたヨ。




あとCommonLisper深町さんforkしていろいろ直してくれたりMarkdown記法で書けるようにした分があるんですが、こっちをマージする前にとりあえず出しちまおうと思ってアップしときました。ちゃんと吸収しますよ!>深町さん


以上、進捗報告でした。また開発に戻る!

【リンク】
L5のver1.1.0をリリースしました - 八発白中
プレゼンツール。Clojureで書かれているので参考に読んでます。
生まれて3日目のUn-Common Lisp - 八発白中
Lisperはあるレベルを超えると自分言語を作り出すというのは都市伝説ではなかったのだなー

2010-09-05

素数腕立て伏せについて

「落ち着け………… 心を平静にして考えるんだ…こんな時どうするか……
2… 3 5… 7… 落ち着くんだ…『素数』を数えて落ち着くんだ…
『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……
わたしに勇気を与えてくれる」

最近やっている筋トレ法。自分で思いついたけど、わりと普通の発想だからすでにやってる人も多いかも。

もともとの疑問は「なぜ筋トレって10や5の倍数で終わらせることが多いの?」だった。5の倍数ってあんまり好きじゃないし、なんか必然性がねーよ、という感覚でした。だったら数学的に大きな意味を持つ素数の回数を単位にしたほうが自然じゃないのか、と思い至りました。

やり方
  • 普通に腕立て伏せをやる。1から順に数えながら。
  • もう限界、腕が上がらない! というとこまでやる。
  • 潰れたときの回数が素数だったら勝ち、合成数だったら負け。
  • 何に対して勝ち負けとか関係ない。勝ちを喜び、負けは猛省。

効能
  • 限界までやるので常に限界越えを目指す必要があり、筋肉増強の効果が望める
  • 腕に限界が来ていても「あと数回で素数に達する!」と思うと少しだけ力が湧いてくる(私はこれを素数力と名付けている)
  • 素数間の距離は不規則に広がっていく傾向があるので、これを続けた場合でも常に達成困難な目標を持ち続けられる


とりあえず素数腕立て伏せということで、このアイデアを実装しましたが、素数腹筋、素数背筋、素数ダッシュなどいろいろ実装例は思い浮かびますね。ただし素数スクワットは最後にこけることになるので注意が必要です(実験済み)。

Twitterでは#prime_num_pushupsというハッシュタグで実施報告をしてますが、このタグはまったくバズる気がしない。

誰とは言いませんが、「素数腕立て伏せって何なんじゃ」と問われたのでいちいちTwitterで説明するのも面倒くさいなーとおもってブログ記事にしてみました。


【追記2011.02.24】
Togetter - 「素数腕立て伏せ進行状況」
「素数腕立て伏せ」とは何か 「素数力」が腕立て回数を伸ばす - モジログ

2010-08-17

第0回『ガロアの群論』読書会、第1-3章読書ノート公開

第0回『ガロアの群論(ブルーバックス)』読書会 まとめ - ツルマウソフト

第0回『ガロアの群論』読書会というのに参加しました。もうひと月前の事なんですが、読書ノートをちゃんとまとめて無かったので、ざっくりまとめたPDFを公開します。
たぶん『ガロアの群論』を読んでないと意味不明ですが、最後の「方程式の係数」「対称式」などの相関図は読んだあとに見直すと頭の中が整理できるかなーと思います。

ガロアの群論(1−3章)読書ノート(PDFリンク)


あ、『ガロアの群論』は講談社ブルーバックスの群論初心者向け解説書です。ふつうの数学書では省いてしまうような具体的計算を丁寧にしてくれて、私のような凡人には有難い本です。数学好きで「ガロアが五次方程式に解の公式が無いことを証明して、その過程で群論が発明されたってことは知ってるけど、いまいち詳細が分からなくてすっきりしない」って人にはおすすめです。

明日(18日)、第1回『ガロアの群論』読書会があるので、急いでまとめてみました。気分は8月31日の小学生。

【定期】明日18日、第1回『ガロアの群論(ブルーバックス)』読書会を開催します!場所は前回と同じエクセルシオールカフェ赤羽東口店にて、時間は13〜15時です。飛び入り参加も歓迎です。第0回のまとめ→ http://bit.ly/9GBaxu
Twitter
追記:PDF内の相関図だけキャプチャして載せときます。あくまでザックリ。
『ガロアの群論』1−3章 各概念の相関図



2010-08-12

「お前のブログをePubにしてやろうかぁ!」、feed2epub-clj作りました。

deltam's feed2epub-clj at master - GitHub

RSS2.0とAtomのURLを指定して、そのフィード内容をePubにするツールを作りました。
上リンクのダウンロードから、feed2epub-clj-0.0.2-alpha-standalone.jarを持ってくればJava実行環境だけでMac、Win関係なく動かせます。もろもろ至らない点はありますが、とりあえず使えるので公開してみました。

text2epub-cljと同じくシンプルなコマンドラインツール。

これで実際に配信されているブログ記事をePubにするのを説明します。
サンプルとしてコトリコさんのrss2をePubにしてみました。


$ java -jar feed2epub-clj-0.0.2-alpha-standalone.jar "http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/rss2"


これで”コトリコ.epub”が作られるので、iTunesにドラッグアンドドロップしてください。あとはiPhone/iPod touchで同期させて、iBooksで開けるか確認。
こんな感じで表示されます。





以下、このツールについて少し。

「これって単にiBooksがRSSリーダになっただけじゃないの?」っていうのはちょっと違います。目次の画像をよく見てもらうと分かりますが、RSSリーダみたいな新→旧ではなく旧→新に並んでます。
Blogってサイトの更新情報を配信することから始まりました。だから基本的に読み捨ての情報を書くためのメディアでした。しかしブログがこれだけ普及すると、繰り返しなんども読みたいような文章を書く人が出てきます。
具体的にはこのid:kasawoさんのブログ。

傘をひらいて、空を

これって過去ログ含めて全部読み直したいレベルの文章群です。
でもブラウザやRSSリーダの制約で過去記事が読みにくいのはムカつく。なにより勿体無い。
つーことでこのツール作りました。

あとAtomPubとかも調べているので最終的にブログ全記事をePubに出来るようにするする予定です。

はてなダイアリーAtomPubとは - はてなキーワード

2010-08-04

秀吉とMapReduce

高校のとき数学の先生がよく授業の合間に雑談をしてくれた。そのなかで聞いた豊臣秀吉の話しが面白かったのでいろいろ絡めて紹介。

あなたはいきなり鬱蒼とした森に連れてこられて、「あの山に生えている樹の本数を可能なかぎり正確に数えてこい」って命令されたらどうしますか? もちろん秀吉の話しなので部下はそれなりにたくさん居るとします。

山の表面積を計測して、ランダムに区画を選んでその中の樹を数えて、ひと山の概算をしますか?
それとも部下を何グループかに分けて麓から地道に樹の本数を数えながら登らせますか?
秀吉はどっちの方法もとらず、さらに精度が良い方法で樹の本数を部下たちに数えさせました。

それはこんな話し。

豊臣秀吉はあるとき、一つの山に何本の樹が生えているか調べるという任務を仰せつかった(理由は建築資材の見積もりだったかな?)。ひと山は広い。いちいち数えていたのでは何日経っても終わらないし、重複して数えるミスも出てくるだろう。

秀吉はどうしたか。

まずたくさんの紐を用意した。そしてその紐を部下たちに配りこう言った。
あの山にある樹に紐を縛り付けてこい、ただし一本の樹に紐は一本だけしか縛ってはいけない
たくさんの部下たちを動員してもう縛り付ける樹が見つからないほどその作業を続けた後、今度はこう言った。
樹に縛り付けた紐を解いて持ってきなさい
そして秀吉は集めた紐の数を数えてひと山の樹の本数を調べた。

これは数学における1対1対応の応用である。秀吉はとても数学的な思考力を持った武将であった」と数学の先生は最後に付け加えた。



これってMapReduceの考え方とも似てないだろうか?

MapReduceっていうのは、Googleが膨大なサーバ群で分散処理を実行するときに使われているプログラミングフレームワーク。

MapReduceでは処理するデータをKey-Valueの組みとして扱い、それをプログラマが書いたMap関数とReduce関数で処理していきます。
ラフに説明するとMap関数では「Keyの値ごとにValueをどう処理するか」を書いて、Reduce関数では「処理結果を各Keyに対してどのように集計するのか」書く感じ。


MapReduce論文(PDF)
のP.3, Figure 1の処理手順を書き出して、それに上記の秀吉の数え方を対応させてみよう。処理の詳細は同論文の”3.1 ExecutionOverview”から抜粋。
  • Input files
    • MapReduce(以下MP):処理するデータを一定サイズに切り分ける
    • 秀吉: 兵たちに紐を配る
  • Map phase
    • MR : 複数のWorkerがUser Programに従って切り分けたデータを処理する
    • 秀吉: 兵たちが山に登って木に紐を縛り付ける
  • Intermediate files
    • MR: Map phaseで処理した結果を保持する
    • 秀吉: 縛り付けられた紐(でいいのかな?)
  • Reduce phase
    • MR: Keyごとに保持された結果を集計する
    • 秀吉: 兵に命じて縛り付けた紐を回収すると同時に本数を集計。
  • Output files
    • MR: 集計結果
    • 秀吉: 紐の数すなわちひと山にある樹の本数

秀吉の方法が優れているのは動員する部下を増やせば増やすほど早く数えられるというところだろう。つまり作業の並列化によるスケールアウトができる。サーバを増やせば性能が比例して上がるWebのバックグラウンドシステムみたい。
1、2、3と数えて行く方法は並列化しづらいし、間違い防止やらで末端作業者の負担が大きい。
秀吉の方法では、末端の作業者には単純なルールを守らせるだけでミスを減らすことが出来る(一本の樹に一本の紐)。だから人員の調達も低コストで行える。
さすが後に天下を取る男、素晴らしく頭が切れて無駄がないですね。

ということで、
「豊臣秀吉は戦国時代からMapReduceを駆使する関数型武将だったんだよ!」「な、なんだってー!!」
というエントリでした。



・・・・・・正直言いまして、上記のリストがMapReduceの説明に本当に合っているのか自信がありません。あと秀吉の逸話もソースが不明です。そこらへん、コメントで教えてくれる方がいたら有難いです。m(__)m

2010-07-02

テキストファイルをePub化するツールをClojureで作りました。

追記(2010-08-10):現状、複数のファイルを束ねてファイ名を目次にしたepubを作るとこまで作成。こちらでそのことを紹介してくれてマジ感謝。
MOONGIFT » Blog Archive » テキストファイルをePub化「Text2ePub-clj」 オープンソース・ソフトウェア/フリーウェアを毎日紹介



deltam's text2epub-clj at master - GitHub


ePubというのはiPad、iPhone、iPodTouch(iOS4かつiBooks)などで読むことが出来る電子書籍のフォーマットです。
ePubを作るツールはいろいろあるんですが、単純にテキストファイルをePubにするツールが見当たらなかったので作ってみました(Clojureの練習も兼ねて)。
iBooksで読めるePubを作るところまで来たので、alpha版として紹介します。完成度:”とりあえず動く”、なので近日中にいろいろ書き換える予定。

以下、そのツールtext2epub-cljでテキストファイルからePubを作りiBooksで読むまでを説明します。


  • まずDownloadページに行ってtext2epub-clj-standalone-0.0.1-alpha.jarをダウンロードしてきてください。Javaの実行環境があればこのJarひとつで動きます。
  • ePub化したいテキストファイルを用意してください。これはUTF-8でエンコード必須です。
  • コマンドラインで以下のように打ってください。
    java -jar text2epub-clj-standalone-0.0.1-alpha.jar テキストファイル名 ePub名.epub ePubのタイトル
  • これでePub名.epubというファイルが出来るはずです。そのほかcontent.opfとかファイルが出来てると思いますが、それらは削除してOKです。
  • そのePubをiTunesにドラッグ&ドロップしてください。上手く行ってれば”ブック”の項目にコマンドラインで打ち込んだタイトルが表示されるはずです。
  • iPhone、iPodTouchを同期してePubを送ります。iBooksを開いてタイトルが表示されていればOK。それをタップしてちゃんと開ければ、あとは大丈夫。
  • 読書する。
iBooks画面はこんなふうになります(このときに書いたやつをサンプルに使用)。





現状では章ごとの目次とか表紙の画像は設定してません。著者欄もnobody。本当にシンプルな素のePubです。


今後のToDoとしてはRSS・AtomフィードからePubを作る、GAE/JでWebサービス化するとかを考えてます。


【参考リンク】
ssig33 - Tumblr 2 ePub の PodCast 機能を強化した
この人スゴイです。開発スピードが俺の10倍ぐらいある。ただ運用が大変みたいなので俺もYet Anotherなサイトを作って負荷分散に協力したい(来週中ぐらいにできたらいいな)。
あとドネーションも受け付けているみたいです(支援)。
ssig33 - Tumblr 2 ePub の Premium Service 作った、お金ください

2010-06-25

iOS4で肩コリが軽くなるかも

今年の4月ごろに買ったiPod touchをiOS4にアップデートしてみました。
それまでの3.1.3で結構サクサク動いていたので、アップデートには消極的だったんですが、TwitterのTLを見ても文句が少ない・Bluetoothキーボードが使えるらしいということでアップデートしちゃいました。
文句の中には「アップデートに時間がかかりすぎ」ってのがありましたけど、自分の場合は数分で終りました。

で、iOS4です。思ったよりもサクサクというかヌルヌル動きますね。画面遷移のアニメーションに細かい演出が追加されてて、ヌルヌルっていう動作感です(上手く言えない…)。
マルチタスク/アイコンのグループ化については色んなところで書かれているので省略。

問題はBluetoothキーボードです! EM・ONEを買った時にBluetoothキーボードとしてStowaway Universal Bluetooth Keyboardというのを買ってたので、それを使ってみました。



ペアリングはかなり簡単に終了、それ以降はキーボードの電源が入ると自動的にBluetoothを繋いでくれるみたいです。
Touchのソフトウェアキーボードは繋いでいる間は非表示になります。以下、入力中の画面キャプチャ。


変換候補は全画面で表示してくれて見やすい。


このキーボードの場合はCmd(Win)キー+スペースで入力切替ができました(一番下のはアラビア語です)。


ちょこっと使っただけですけど、文字入力に関してはかなり早くてストレスなく使えると思います。あとはこのキーボードの変則キー配列に慣れればOKですね。
このキーボード、薄いわりにキーの深さがそこそこあって良いんですが、真ん中から二つに折りたためるというギミックのため、キー配列が少々特殊です。

こんなふうに折りたたんで持ち運べば、文字入力マシンの最小構成になりますね。これでサボリ気味だったこのブログも更新出来るかな?




これで文章作成のためだけなら重たいMacBookを持ち歩かなくて良くなりました。最近、肩が重いのもこれで良くなったらいいんですけどねー。


【関連リンク】
サルノオボエガキ: EM・ONEと折りたたみキーボード
ThinkOutside Stowaway Universal Bluetooth Keyboard

2010-04-05

「根をはる安定」から「コマの安定」へ

「安定した生活」という言葉の意味が自分の中で変わりつつあるのを感じる。

以前の安定とは、ひとつところに樹のように根をはって定住するようなイメージだった。自分の場所があって、そこでいかに心地良く暮らすかが問題。

いまは回転するコマのような安定も良いんじゃないかと思うようになってきた。コマに動き続け、その回転力によって姿勢を安定させる。
決まった場所は持たないけど回転力を維持するためにやることはいろいろある。

まだ具体的なアクションにまで落とせないんだけど、こんなことを考えました。

あれこれジタバタしてみようかなーっと。


2010-02-28

Compojure - Clojure版Webアプリフレームワークをインストール

もっとClojureで遊びたいのでCompojureというフレームワークをインストールしてみました。Clojure用のWebアプリフレームワークです。まだMacPortsとかにも入ってないみたいなので、簡単にビルドと設定の方法を書いて記憶を整理しときます。とりあえずHello Worldを実行するまで。
以下、環境はMacBookでGitはインストール済(MacPortsにある)とします。


1) GitHubリポジトリから最新版を取ってくる。
git clone git://github.com/weavejester/compojure.git

適当な場所にcloneしときます。


2) 関連ライブラリを取得
cd compojure/
ant deps

必要なライブラリは上のコマンドで自動的に取得してくれます。実行するとcompojure/deps以下にJarファイルが用意されます。


3) ビルド
ant

これでcompojure.jarが作られます。


4) Jarファイルをまとめて配置
mkdir ~/.compojure
cp compojure.jar ~/.compojure
cp deps/*.jar ~/.compojure

私の場合はホームディレクトリに.compojureを作ってそこに配置することにしました。


5) 起動用シェルスクリプトを作る
cd ~/.compojure
vi compojure.sh

でファイルを作成して、以下のスクリプトを書く。
#!/bin/sh

for f in ~/.compojure/*; do
CLASSPATH=$CLASSPATH:$f
done

java -cp $CLASSPATH clojure.main $1

CLASSPATHに必要なJarファイルを追加してClojure起動という内容。
chmod +x compojure.sh
sudo ln -s ~/.compojure/compojure.sh /opt/local/bin/compojure

このスクリプトのシンボリックリンクをパスが通ったところに作ります。


6) Hello Worldスクリプトを作る。
CompojureのページにあるSample Codeをそのまま書きました。


7) テスト
compojure hello_compojure.clj

ブラウザでhttp://localhost:8080を見てちゃんと表示されればOK。




【参考リンク】
Compojure/Getting Started - Wikibooks, collection of open-content textbooks
起動スクリプトはココの情報を参考にしました。



プログラミングClojure

2010-02-15

手話を覚えたくなった

今日の仕事の帰り、コーヒーが飲みたくなってスタバに寄った。音楽を聞きながら本を読んでいると隣の席に男女のカップルが座った。横目にずいぶん身振りがオーバーアクションな人だなーと思っていたらそれは勘違いで、二人は手話で会話していたのだ。音楽で耳がふさがっていたのでしばらく気がつかなかった。

BGMが流れ、客の話し声で雑然としたなか、二人は静かに淀みない手の動きで饒舌に語り合っていた。なんというか、その滑らかな手の動きがきれいだと思ったし、それが言葉になっているということが美しく思えた。

そういや、今年の正月に「毎月ひとつ、何か新しいことを始める」って決めたんだった。今月はもう半分以上過ぎてしまっているけど、手話を覚えてみたい。まずは挨拶を覚えよう。それだけなら今週中に出来そうだ。



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3DCGと手話は相性が良いのかもしれない。いつか音消しで見る!