2009-12-31

2009年最後のエントリ

『止まるな、踊れ!』をスローガンにして始まった私の2009年ですが、もう大晦日が来てしまいました。あっという間に1年が過ぎてしまった気がしますが、このスローガンに則った日々を過ごしてきたか、ちょっと振り返ってみようと思います。

スローガンを「止まるな、踊れ!」にした本意は「2009年で28歳になるが、これから先の人生の選択肢は狭まるばかり。だから今からでも出来るだけ色々なアクションを取って選択の幅を広げたい」という気持ちでした。なんというか、このまま29、30と日々を淡々と過ごしていくことも出来る、だけどこのままだと何か計ることの出来無いものが失われていって、挽回不可能なところまで過ぎてからそれに気づくんじゃないかと。
ちょっとブンガク的に表現しすぎましたね(汗 次、具体的にやったことをブログエントリで振り返ります。


    【1月】
    • アラビア語とヘブライ語のアルファベットを勉強した
    • ちょっとしたきっかけからアラビア語とヘブライ語を学び始めようと思ったのですが、ヘブライ語はギブアップ。アラビア語だけで四苦八苦しています。1年も経っているのですがアルファベットの基本形をようやく覚えたぐらいで、筆記体はまだまだ、日常会話とかはまだはるか先です。2010年もこれは継続!
      アラビア書道の筆を自作したので、2010年の書初めはアラビア語を書きたいですねー。
    【2月】
    • ライトノベル新人賞に応募することになりました
    • いろいろあって、小説を書くことにしたのでした。結局9月ごろまで掛かって書き上げました。書き上げた時点で「まだ応募するレベルに達していない」と判断したので応募はしませんでした。まず最初に確認したかったのは「自分は長編の小説を一作きちんと書き上げられる人間なのか?」ということ。そういう意味では目的達成です。具体的に足りない能力を見積もれたのでこれも2010年継続ですね。
    【3-4月】
      特に活動せず。ちょっとダレていました。
    【5-7月】
      ここから徐々にWindowsからMacにスイッチしていきます。そしてMacBook購入代の減価償却のため、iPhoneアプリの開発を学びAppStoreへリリースを目指していたのですが、結局まだ果たせずにいます。小物はちょこちょこ作っているので、来年はひとつの作品としてまとめたいですね。
    【8-10月】
      なぜか数学に目覚める。現在はトポロジーの入門書を学習中。これも継続。というか終りがなさげ。
    【11月】
      会社を辞めました。以上。
    【12月】
      フリーの開発者として仕事を探す。来年6月ぐらいまでのプロジェクトを教えてもらい、参加することに。



なんだかまとまりの無い活動をしてますね。3-4月を除けばとりあえず「止まらず踊れた」と言えるかな? アラビア語、小説書きなど今までの生活の延長線上にない活動を始められたのは良かったと思ってます。2010年もそれらを継続しつつ、新しい活動のタネを蒔いていきたいと思います。

さらっと書きましたが11月に新卒から5年半ほど勤めた会社を辞職しました。会社は中堅SIer、私はSEとして働いていました。最初はコーディングもやるゴリゴリの開発系SEで、最近は企画系の仕事をすることが多かったです。なぜ辞めたかについてはまた別にエントリで。


それでは皆さん、良いお年を!

2009-12-29

ラノベ小説(?)書きました

今年のネタは今年の内にパート2

サルノオボエガキ: ライトノベル新人賞に応募することになりました

上のエントリで書いた通り、ライトノベル新人賞に出すための小説を書きました。書き上げたのは9月頃なんですが、なんとなくこちらのブログで報告するのを忘れてました。それで結局新人賞へ投稿はしませんでした。あとで書きますが、一作書き上げたことで自分に足りないところがよく分かったからです。
ちなみに海燕さん主催のブログで報告した時の記事はこちら。コメ欄でアドバイスをいろいろもらって感謝。

冒頭さらし - ライトノベル新人賞に応募しよう!


これまで短編は幾つか書いたことがあるのですが、長編小説を書き上げたのはこれが初めてです。正真正銘長編処女作です。題名は『スウスウと砂漠の運び屋(仮)』。あらすじはこんな感じです。

砂漠を行き来して人々の荷物を受け渡す運び屋の主人公が、僻地の村で受け取った荷物は小さな女の子スウスウだった。人付き合いが苦手な主人公は活発で明るいスウスウに振り回され、オアシス街まで送る予定だったのに街のガイドまですることに。初めての街に浮かれるスウスウだったが、故郷の村ではスウスウの運命に関わる陰謀が進んでいた。

【書いた結果分かったこと】
  • 小説は書き始めたら何が何でも最後まで書いてしまうこと。そうしないと「物語りの終わらせ方」が練習できず、経験値が貯まらない。
  • 自分は小説とは「まずストーリーがあってそれに合わせてキャラクターを作るもの」と思い込んでいたがこれは違う。ストーリーとキャラクターは相互補完の関係にある。
  • ラノベの場合、まず魅力的なキャラクターを作る必要があるが、自分にはこの意識が足りなかった。
  • 結論:最低でも短編5本、長編2本を書いて経験値を貯めること。魅力的なキャラクター作りについてはトライ&エラーを繰り返すしか無い。

【ご提案】
で、ですね…。このエントリを読んでいる方で年末年始に何か暇つぶしのネタは無いかなーって思っている方がいらっしゃいましたら、これを読んでみるのもイイんじゃないかなと提案させて頂きたく存じておりありハベリの心なんですが…。素人なりに読みやすさに気を付けたり笑えるところとか入れて工夫はしてるんで、まるっきり時間の無駄にはならないんじゃないかーと思います。

Googleドキュメントに上げていますので、ディスプレイで長文を読むことに慣れている方はこちらでどうぞ。

スウスウと砂漠の運び屋(仮)

素のテキストファイルは以下に置いてあります。

http://deltam.sakura.ne.jp/txt/susu.txt/


iPhoneアプリでSkyBookAppStoreリンク)という素敵アプリがありまして、これを使うとテキストファイルが縦書きかつ美麗なフォントで読めます。
以下、SkyBookを使って上のテキストファイルを読む方法を説明しますね。

1.「本棚選択」で「FILES」を選ぶ。


2.右下の「作品追加」ボタンを押して次画面でテキストファイルのURLを入力する


3.本棚にテキストファイルが追加されるのでそれをクリック。


4.文章がこんな風に表示されます。



ということで、いかがでしょうか!? みなさん!!

2009-12-22

映画『火天の城』、信長のSEはやりたくない!

映画『火天の城』公式サイト

今年のネタは今年の内に。

ちょっと前になりますが、友人の誘いで『火天の城』という映画を見てきました。モノづくりをする人は胸にぐっと来るものがあるでしょう。熱い職人たちの話でした。


映画は安土城を築城する宮大工たちの物語です。戦国時代を舞台にしているのにほとんど武将が出てこないってのもちょっとレアな映画ですね。

宮大工の棟梁、岡部又右衛門(西田敏行)が主人公で織田信長から直々に命令を受けて設計図を書くことになります。しかしさすがの信長、普通のお城は作らせません。岡部にとんでもないムチャぶりをしてきます。それに対して岡部がどう対応したか、ここが前半の山場ですね。

ここらへんはわがままなユーザに振り回されるSEのようで自分の過去の経験と一緒になってちょっと泣けてきました(泣くの早! しかも相手はユーザっつーかお殿様ですからね、機嫌を損ねたら即首ちょんぱです。命がけのシステム提案ってやりたくねー!!!
SEをやってる方は、要求仕様をまとめようとユーザ先に行ったら織田信長がいて「出来るのか、出来るんだろうな」と刀に手を掛けながら迫ってくるような状況を想像してください。はい、ブラック企業どころではありません。首ちょんぱでBlood企業ですね。

それだけに岡部が指図争い(他社との提案書比較みたいなもの)でやったことはすごい。お客のためにモノづくりをするものとして見習いたい。どういう事になったのかは映画を見てのお楽しみということで。


他に見所といえば、リアルに再現された宮大工の作業風景でしょうか。槍鉋ってそういう風に使うのかとか、大きな板の切り出しってそういう風にやってたのねとか、自分としてはその場面を見れただけで結構満足感がありました。
大工さんの作業風景って好きなんですよね。子供のころにも近所で家を立ててると現場に行ってじーっと作業を見てました。大工さんと仲良くなって木っ端でおもちゃを作って貰ったり。何かが作り上げられていく現場っていうのはなにか不思議な魅力があります。


出演している俳優たちは安定感抜群。主役の西田敏行をはじめ、大竹しのぶ、寺島進、緒形直人、椎名桔平など素人アイドル俳優がひとりもいないという安心感。見ていてまったく危なげなく見ていられます。


後半は城の大黒柱にするための大木を探す主人公と、それに共感しつつも協力できない樵の棟梁など、なかなか熱い男のドラマがあります。あと何故か誰もが予想しなかったというか、別に無くてもいいんじゃね?というどんでん返しが!


映画を見終わったあとは心地よい満足感。まさに古き良き日本の職人の映画ですね。こういう映画こそ外国に配給する価値があるんじゃないかなーっと思ったらインドの映画祭に出品したそうな。好評なようで良かった。

『火天の城』公式サイト|制作日記 : ムンバイ映画祭レポート


職人たちが自らの意地と血と汗を流して作る安土城の築上物語、戦国時代のプロジェクトX、DVDは来年の2月21日発売らしいです。