「Web2.0=発酵食品説」っていう記事を読みました。そのなかでTropyの各言語のクローンがあっという間に作られていくことについて以下のように言われてます。
圏外からのひとこと(2005-11-24)
たとえば、TropyやText::HatenaやRuby on Railsは一瞬でたくさんの言語に移植された。よいアイディアがPerlとRubyとPHPに移植されるかどうかを考えるのに、誰が何を何に移植するか具体的に考える必要はない。WEBを巡るよいアイディアは、特に制限しなければ、あらゆる言語やOSに移植される。
自分がなぜGropyを作ったかといえば,「出来るから」。何というか,Webに繋がっている人間の中でタイミングと技術力と興味の対象で分類したら,GroovyでTropyクローンを作れるのは自分だけだろうと思って,「ならば作るしかない!」と結論したわけです。他にも当然『流行ってるTropyのクローンを作れば目立てるかも。Groovyってマイナーだし競争相手少なそう(ぉぃ』という打算もあったけど,『Webという生態系のニッチは埋めるべきだ』という流れに従ったって感じが強いなぁ。
『Webの法則』というのがある。それは誰かが作ったわけではなく,技術的な制約から自然発生的にできたもの。少し前まではその法則は一部の人間しか認識してなかったけれど,ネット人口が多くなるにしたがって「分かってるユーザ」が増えてきた。その人数が一定数を超えたところで,ネットユーザが他のユーザに対して同じ法則を理解していると期待できるようになった。そういう下地ができたところで,最近のAjaxやタギングを利用したアプリが出てきて,利用者の反応からこの状況がメタ認知されるようになってきた。そういう状況を指してオライリーさんは『Web2.0』とネーミングしたのだと思います。
今の時代の技術者にとってWeb2.0っていうのは,小学生の分数の割り算と同じように,理解しなきゃいけないけどよく分からないものだと思います。そのまま猿真似して使うことは出来るけど,その背後の理屈が良く分からないって類のもの。なので自分の言葉でまとめられて,かなりすっきりしました。
【参考リンク】
[特集] Web 2.0ってなんだ? - CNET Japan
CNETのWeb2.0に関する特集。提唱者のオライリー氏の論文が読める。
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