2005-11-28

Gropyと「Web2.0=発酵食品説」

Gropyを更新しました。外見的には変わってないけど,Templateの代わりにMarkupBuilderを使ったりしてます。コードが短くなったので(コメント,改行なしで74行),勝手に”世界最小のTropyクローン”と名乗っておきます(笑。あと文字のエンコードはApache Commons Codecを使ったので,これをインストールしないと動きません。Groovyの標準ライブラリだけでやりたかったけど,java.net.URLDecoderやHttpClientのURIUtilでは無理みたい。あといつの間にか結城さんのページのリストに載っけてもらってました


「Web2.0=発酵食品説」っていう記事を読みました。そのなかでTropyの各言語のクローンがあっという間に作られていくことについて以下のように言われてます。

圏外からのひとこと(2005-11-24)
 たとえば、TropyやText::HatenaやRuby on Railsは一瞬でたくさんの言語に移植された。よいアイディアがPerlとRubyとPHPに移植されるかどうかを考えるのに、誰が何を何に移植するか具体的に考える必要はない。WEBを巡るよいアイディアは、特に制限しなければ、あらゆる言語やOSに移植される。

自分がなぜGropyを作ったかといえば,「出来るから」。何というか,Webに繋がっている人間の中でタイミングと技術力と興味の対象で分類したら,GroovyでTropyクローンを作れるのは自分だけだろうと思って,「ならば作るしかない!」と結論したわけです。他にも当然『流行ってるTropyのクローンを作れば目立てるかも。Groovyってマイナーだし競争相手少なそう(ぉぃ』という打算もあったけど,『Webという生態系のニッチは埋めるべきだ』という流れに従ったって感じが強いなぁ。

『Webの法則』というのがある。それは誰かが作ったわけではなく,技術的な制約から自然発生的にできたもの。少し前まではその法則は一部の人間しか認識してなかったけれど,ネット人口が多くなるにしたがって「分かってるユーザ」が増えてきた。その人数が一定数を超えたところで,ネットユーザが他のユーザに対して同じ法則を理解していると期待できるようになった。そういう下地ができたところで,最近のAjaxやタギングを利用したアプリが出てきて,利用者の反応からこの状況がメタ認知されるようになってきた。そういう状況を指してオライリーさんは『Web2.0』とネーミングしたのだと思います。

今の時代の技術者にとってWeb2.0っていうのは,小学生の分数の割り算と同じように,理解しなきゃいけないけどよく分からないものだと思います。そのまま猿真似して使うことは出来るけど,その背後の理屈が良く分からないって類のもの。なので自分の言葉でまとめられて,かなりすっきりしました。


【参考リンク】
[特集] Web 2.0ってなんだ? - CNET Japan
 CNETのWeb2.0に関する特集。提唱者のオライリー氏の論文が読める。

2005-11-25

小惑星探査機「はやぶさ」

「はやぶさ」ミッションの概要

小惑星の資料を採取するための探査機「はやぶさ」。最近ニュースをチェックしてなかったせいか,こんなことが起こっているなんて知りませんでした。

上のページによると「はやぶさ」ミッションとは,地球から3億kmも離れた小惑星Itokawa(イトカワ)へ無人探査機を送り,そのサンプルを採取して地球に持ち帰るプロジェクト。今まで小惑星を映像で撮影したことはあったけど,実際に小惑星に着陸してサンプルを採取するというミッションは史上初だそうです。

現在の状況は,20日にItokawaへの着陸・離脱に成功したようです(史上初!)。しかしシステムのトラブルで資料採取ができたか不明なので,再度Itokawaへの降下を行うそうです。再度のタッチダウンは26日午前7時ごろになる予定。


ここ3ヶ月ほど自分の中で突如宇宙ブームが再燃していて,宇宙もののドキュメンタリーなんかを読み漁っていたのですが,このニュースを見逃していたのは不覚! 26日までにいろいろ調べてみようと思います。


【参考リンク】
「はやぶさ」の第1回着陸飛行の結果と今後の計画について
 JAXAの公式発表
松浦晋也のL/D
 「はやぶさ」についての情報はここが早い。
はてなブックマーク - タグ はやぶさ
 ここを見ておけば関連ページは拾えるかな。

2005-11-13

あなたのサイトのWeb2.0度を判定します

Web 2.0 Validator : Surfing the Consensual Reality Wave.

30 Second Ruleというグループが作ったサービス(via MoMB)。サイトのURLを入れてValidate!を押すと,そのサイトのWeb2.0度を10段階評価で判定してくれる。

なるほど~,Web2.0って良くわかんないけど,ここで調べれば良いんですね。ってそうじゃねぇだろ! まぁ,9割がたジョークだと思いますけど。

試しにいくつかやってみたけど,バグなのかほとんどが0スコアなんでイマイチ面白くない。今後に期待。何気にVersionが自然対数の底。あとIEだとうまく動かないかも。

ちなみにこのサイトのWeb2.0度は3でした。


【参考リンク】
Web2.0について本当に知りたい場合は以下を参照。本家です。
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編) - CNET Japan
Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(後編) - CNET Japan

2005-11-10

GroovyによるBackpack APIのラッパ

BackpackAPI.txt

Groovyユーザのメーリングリストで紹介されていた,Backpack.comのWeb APIをGroovyから使うためのラッパ。作った人はJohn Wilsonさん。

まだ使ってないので何ともいえませんが,スクリプトの作りとしては面白い。最初にメソッド名とクロージャをセットにしたマップを作っといて,invokeMethod()でそれを呼び出す。なるほど~,invokeMethod()ってこういう風に使うのね。このテクニックは使えそう(。_。)φメモメモ

Backpackのアカウントは持ってますが積極的に使ってないので,このラッパが便利かどうかは微妙。だけどスクリプトのサンプルとしては勉強になります。こういうコードがもっと公開されてけば良いですけどね。


【参考リンク】
IBM Search Results: 実用的なGroovy
 IBM developerWorksの連載記事。今のところGroovyについて一番詳しい情報源。

2005-11-09

Gropy - TropyクローンをGroovyで作ってみた

TropyクローンをGroovyで作ってみました。名前はGropy(グロピィ)。「Tropyって何?」という人は結城さんのページを見てください。サーバを持ってないので,スクリプトだけ公開します(バグがあるけど)。

Gropy.groovy

上のスクリプトを"groovy -l 80 Gropy.groovy"というふうに起動して,http://127.0.0.1/をブラウザで表示すると,以下のような感じで表示されます。

gropy



サーバサイドのGroovyだと,GroovletやGSPなんてのがあるけど,GropyではTomcatもDBも使ってません。Groovyインタプリタのオプションとローカルファイルを使ってます。
Collection & Copy - 待ち受けモードによると,Groovyインタプリタの"-l"オプションを使えばポートを指定してサーバモード起動できるそうなので,それを使わせてもらいました。データの保存はエントリ内容を保持しているMapをシリアライズしてローカルファイルに書き込んでます。起動するとカレントディレクトリにentry.datってのができるけど,それがそう。

2,3日前から凄い勢いでTropyクローンが作られてるけど,Groovyで作ってる人がいなさそうなので,とりあえずやってみた。結構ニッチだったかも。

半角スペースを入力すると変なことになったり,テンプレートの書き方がイケてなかったりするけど,保守は積極的にはやらない予定。権利とかは放棄しますので,上記のスクリプトは自由につかってもらって結構です。インスパイア万歳。

追記(2005-11-29)
 スクリプトを更新しました。

2005-11-06

新PCにインストールしたソフト一覧

最近は新PCに環境構築をするため,怒涛のごとくインストールをしてます。また同じことをすることもあるかと思うので,インストールしたソフトの一覧を作っときました。

最近は仕事でEclipseのプラグイン開発をして,趣味でEmacsとHaskellの練習をしているので,その分のノイズがあるかも。




書いてから思ったけど,インストールしたソフト一覧ってプロフィール的な面もありますね。技術者の場合,その人のフィールドなんかすぐ分かっちゃいます(俺の場合はJava系)。

自己紹介とか名刺の裏に”インストールソフト一覧”なんてどうでしょう??

2005-11-04

『アマゾン・ページス』で”iPod Book”を妄想してみる


米アマゾン、本をページ単位でばら売りへ: Wired News
  米アマゾン・コム社は3日(米国時間)、書籍をページ単位、章単位で販売するサービス『アマゾン・ページズ』を発表した。本を買わなくても、必要な部分だ けインターネット上で読めるようにする。一方、本を購入後、追加料金を払えば、外出先でもネットで読める『アマゾン・アップグレード』も開始する。

Amazon日本で「なか見!検索」が始まってその便利さに驚いてたんですが、ついに本のページ売りがAmazon本家で始まりました。ほんとびっくり。

こ のニュースの大事なところは”ページ単位で買える”ってことじゃなくて、”ネット上で読める”ということだと思います。自分は技術書を買うことが多いけ ど、いちいち買ってると本棚がすぐにいっぱいになっちゃいます。たいていの技術書って分厚いし、そのすべてのページが必要だってことは少ないです。

『ア マゾン・ページス』と『なか見!検索』を組み合わせれば、ネット上に検索可能な自分用の本棚が持てますね。どこでも見れるし、必要なところをすぐに探し出 せる。さらにAmazonAPIを使えば、携帯でも見れるようになる(はず)。電子書籍サービスをやってる会社は危険なんじゃないでしょうか。

そ れともAppleがiTunesで本のページを買えるようにしてiPodでページを読む、なんてことが始まったりして。そのうち『iPod Book』がリリースされたりして。なんか『アマゾン・ページス』に は、”CDをアルバム単位から曲単位で買う”というiTunesがもたらした変化と同じようなものを感じます。本好きとしては、iPodで本棚のすべての本が持ち歩けたら最高です。でも、本当にiPodで本が読めるように なったら、ソニーのリブリエみたいのはいらなくなっちゃいますね。

Amazon.comっ て他のWeb系の会社と違ってメディアへの露出が少ないけど、かなりキてる会社ですね。『なか見!検索』などの技術力、『この本を買った人はこんな本も 買っています』機能に代表される顧客データの蓄積、さらにこんなサービスを実現させる出版社との交渉力。

ともかく、早く日本でもこのサービスを開始してほしいです。


【参考リンク】
ブクログ -WEB本棚サービス-
本棚.org
    Web本棚サービスを二つ。どちらも中身は読めません。
読みたいページだけを購入、Amazon.comが新サービスを計画(MYCOM PC WEB)
アマゾンとランダムハウス、グーグルへの対抗策発表--書籍の電子版を有料提供へ - CNET Japan
    アマゾン・ページスに関するほかのニュース。そういやGoogle Printってのもあったな。
フォトレポート:アマゾンの新物流センター、最速24時間発送を支える工夫 - CNET Japan
    アマゾンのバックエンド。

2005-11-02

VAIOノート購入


VAIOノート type F   VGN-FS32B


先日PCを買い換えました。前のPCは5年近く使っていて、さすがに限界だったので。

Windowsマシンのノートを買うつもりで秋葉原に行ったけど、つい魔が差してApple Storeに入ってしまった。PowerBookG4の美しさを見たあとでは、ぐっと来るノートがなかなか見つからなかったです。そのなかで見つけたのが、このVAIO。

前のPCもVAIOノートだったからってのもあるんだけど、このPCがほかに比べて一番綺麗だったですね。ディスプレイもワイド型で見やすいし。私として はCPUパワーより、メモリ容量のほうを重視するので、デフォルトの512MBにプラス1GBのメモリを付け足しました。それで代金は約16万円なり。

ソニーもいろいろ言われているメーカーだけど、前のVAIOを使っていた限りでは特にトラブルもなく、自分としては全然OKです。それよりも他のノートPCのメーカがもっと個性的なマシンを出してくれればなぁ。やっぱり開発者がこだわって作ったものを使いたいです。

まだ使い始めたばかりですが、自分としては結構満足してます。Eclipseをワイドスクリーンで使うとすごく快適ですね。

それにしてもPowerBookがやばいですね。数ヵ月後には林檎使いになっている予感がします。