2006-05-30

伊藤若冲『動植綵絵』第2期を見てきた。

皇居内にある三の丸尚蔵館でやっている「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第2期を見てきました。先週の雨が降っていた土曜日に見てきましたけど,雨にぬれた皇居もきれいですねー。しかも雨のせいで来ている人も少なかったのでじっくり見れました。


三の丸尚蔵館では伊藤若冲の『動植綵絵』を5回に分けて展示するシリーズをやってまして,今回はその2回目です。1回目も行ってきました(感想はこちら)。今回は2回目なので前回より衝撃は少なめでしたが,やっぱり若冲は凄かったです。


まず展示の詳細についてはこちらのエントリを見ると良く分かると思います。前回の展示もそうですが,こちらのブログでは毎回詳しく解説されていて勉強になります。

弐代目・青い日記帳 | 「花鳥ー愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」第2期


1,2回目の展示を見て思ったんですが,『動植綵絵』の各絵には二つのタイプがありますね(なんでも分類したがるのが理系)。

    1. ポスター型
      はっきりとしたテーマが絵の中心に置いてあるもの。今回の展示だと「雪中鴛鴦図」「棕櫚雄鶏図」「菊花流水図」がそれにあたるかな。
    2. 壁紙型
      中心的な主題というか,画面全体の質感みたいのがテーマのやつ。今回の展示では「梅花皓月図」「梅花群鶴図」「桃花小禽図」。

それで・・・,分類しただけですね。これ以上は専門家じゃないので良く分からん!(慣れないことはするもんじゃないな・・・) 自分はどっちかというと壁紙型のほうが好きです。


えーと,分類とかは置いといて,今回一番凄いと思ったのは「梅花皓月図」です。上のリンクした記事で画像は見れますが,こういうのこそ実物を見ないと凄さがわからないと思います。

画像を見ると木の枝が画面全体に描いてあるだけのように見えますが,実物を見ると枝のところどころにコケのようなものが描いてあります。それで名前のとおり背景から月に照らされているところなんですが,その月光でコケが緑色に光っているように描かれています。これがまさに光っているようにしか見えない! この時代に蛍光塗料ってあったのかなって半分本気で考えちゃいました。これってヒカリゴケなのかな? 月光というロケーションも相まって何だか幻想的な感じでした。

あと「桃花小禽図」の真ん中に変な生き物がいました。モグラみたいだけど本当は「白鳩」らしいです。でもモグラにしか見えないよこれ。


三の丸尚蔵館では若冲以外の作品も展示していました。なんだか今回は鶴の絵が多かったです。若冲にも鶴の絵がありましたけど,それぞれ描き方が違って面白かったですね。円山応挙とか狩野探幽とか,名前は聞いたことあるけど実際にどんな人か,自分は良く知りません。若冲についても良く知らないけど,何だか知らないことが勿体ないような気がしてきたので,次回の展示までに若冲についてお勉強しとこうかなーと思いました。


ちなみに第二回の展示は6月2日(金)までやっているみたいですよ。


【参考リンク】
サルノオボエガキ: 伊藤若冲『動植綵絵』を見に行った。
  展示会の第一回目。
Amazon.co.jp:奇想の図譜ちくま学芸文庫: 本
  動植綵絵の紹介の章があるので買いました。現在読書中。

2006-05-24

Grailsを使ってみた

Grails - Home

『ダ・ヴィンチ・コード』を見た → 映画のテーマは「聖杯探し」→ 聖杯=Holly Grail → Grails!,という連想から何だか使ってみたくなったのでインストールしてみました。あとドキュメントで例に出されてたGrailsアプリも作ってみた。

Grailsは,Groovyで作られたRuby on Railsクローンです。Javaがメインの自分にとってはRubyよりGroovyのほうが慣れているので,どーしたもんかなーっと思って試してみました。



【インストール】
    1. Grailsのダウンロード2. Grailsを解凍
      自分の場合はc:\grailsに解凍した

    3. 環境変数とパスの設定
      GRAILS_HOME: c:\grails
      PATH: %PATH%;c:\grails\bin

    4. コマンドラインからインストール
      $ grails
      いろいろとメッセージが表示されてインストール終了。



【Grailsアプリを作ってみる】
    Grails - Quick Start ここを参考に作ってみた。

    1. Grailsアプリ用のフォルダを作る
      $ mkdir c:\temp\TestGrails
      $ cd c:\temp\TestGrails

    2. Grailsアプリを作成する
      $ grails create-app
      アプリ名を聞かれるので"TestGrails"と入力しておく

    3. データソースを編集する(オプション)
      DBの接続情報を以下のファイルに追加する
       TestGrails/grails-app/conf/ApplicationDataSource.groovy
      デフォではイン・メモリのHSQLDBで使うので,ここでは何も書かないっす。
      注: 他のDBに接続する場合はドライバをTestGrails/libに入れとくこと。

    4. ドメインクラスを作る
      $ cd c:\temp\TestGrails
      $ grails create-domain-class
      ドメインクラス名を聞かれるので,ドキュメントどおり"Book"と入れておく
      ドメインクラスはTestGrails/grails-app/domain内に生成される。
      String型のプロパティとして,ドキュメントのようにauthorとtitleを書き足しておく。

    5. テストデータを設定する
      以下のファイルのinitクロージャでテストデータを設定する
        TestGrails/grails-app/conf/ApplicationBootStrap.groovy
      こんな感じでBookデータを作る
        new Book(author:"著者名", title:"題名").save()

    6. コントローラとビューを生成する
      $ grails generate-all

    7. Grailsアプリを起動する
      $ grails run-app
      ブラウザで以下のアドレスを表示する
       http://localhost:8080/TestGrails/book/list
      注: デフォルトでは8080ポートを使うけど,他のサービスがすでに使っていたらエラーになる。その場合は「管理ツール」の「サービス」でチェックして,ダメそうなのは停止させる。
      ちなみに他のポートで起動する場合はこんなふうにするそうな。
       grails -Dserver.port=9090 run-app



起動するとこんな感じの画面が表示されます。

grails-app


Ruby on Railsも前に試したことがあるけど,それとほぼ同じ操作で簡単にできました。最近Groovyばっかり触っているので,何か作ってみたいなーと思ってますが,インストールしただけで終わってしまいそうな気配がすでに濃厚。何か作らねば。

『ダ・ヴィンチ・コード』を見てきた

Sony Pictures - ダ・ヴィンチ・コード


月曜日に見てきました。平日だったせいか,そんなに混んでなかった。

上映時間は2時間半もあったけど,後半はタイミング良くどんでん返しが続いて飽きないで最後まで見れました。うん,面白かったです。

注:以下ではネタバレあります。



主演はトム・ハンクス。自分は『フォレスト・ガンプ』の印象が強くて,ハンクスはあまり知的って感じを持ってなかったけど,この映画ではきちんと知的な学者っぽく見えました。謎解きをする場面では,なんとなく『すべてがFになる』の犀川創平みたい。

ヒロインのオドレイ・トトゥは,『アメリ』でしか見たこと無かったので"カワイイ"って印象しか持ってなかったけど,この映画ではちゃんと大人の女性でした。ふーん,こういう普通の演技もいけるんだなー。

で,ストーリーのほうですが『ダ・ヴィンチ・コード』という割にはそんなにダ・ヴィンチのことは出てきません。というか歴史ミステリーとかウンチク系の話しは,さらっと分かりやす~く流されていて,サスペンスが中心という感じ。それはそれで娯楽映画としてはOKなんだけど,もうちょっとウンチク系の話しを詳しく聞きたかったかな(多分,少数派)。

一番良く分からないのが,この映画の中盤で明かされる「キリストに娘がいた」という秘密が,キリスト教にとってどれぐらい重要なのかってこと。日本人の自分には,別に子どもがいたって良いじゃん,て思っちゃうので。
これについてはニュース記事で大々的にネタバレされてたけど,どうなんだろ? 映画会社は文句言っても良いんじゃないかなー。まぁ,『ダ・ヴィンチ・コード』に抗議してた団体の人にとっては「ざまーみろ!」って感じなんだろうけど。


歴史ミステリだけど,そんなに重くなく気楽に楽しめるサスペンスミステリだと思います。あとミステリとして最後までどんでん返しにこだわってたのは偉かったと思います。



【参考リンク】
Amazon.co.jp:イエスの遺伝子〈上〉徳間文庫: 本
Amazon.co.jp:イエスの遺伝子〈下〉徳間文庫: 本
”キリストの秘密”,”謎の教団”,”聖杯探し”など,『ダ・ヴィンチ・コード』と似たところのある作品ですが,こっちはSFミステリです。キリストの癒しの力のトリックはなかなか感心しました。こっちも面白いよ。

2006-05-20

英会話はリアクションが大事!

先週の金曜日から会社でやっている英会話研修に参加しはじめました。研修では,教科書の会話文を実際に喋ってみるんだけども,そこで注意されたことが「リアクションが悪い!」ということです。


最初の研修なので自己紹介の会話文をやりました。その中で,Aさんが「私はIBMでエンジニアとして働いています」,言われたほうのBさんが「Oh, really?」と返す部分があります。そこを自分がやったところ,先生が「Oh, really?」の反応が良くないといって例を見せてくれました。

先生の「Oh, really?」は眉毛を上下させて目を大きくする,というやつ。「Oh, really?」=「マジっすか?」だから,そんな感じだよなーっと納得したけども,これ真似するのが難しい。とくに初めての英会話でみんなの前でやってみると結構緊張してしまいました。つい引きつった顔で「Oh, really?」とやってしまって,先生に爆笑されてしまった。まぁ受けたから良いか。


今まで英会話と英語で文章を読み書きするのは,声か文章かの違いだけで大して変わらないと思っていたけども,こういうことを考えると大きな違いがあるなぁーっと思います。つまり英会話っていうのは英語である以前にコミュニケーションの技術であるということです。

そんな感じで目からウロコが落ちた英会話の初研修でした。

2006-05-17

百穴と四葉のクローバー

@nifty:デイリーポータルZ:犬百穴、のち、土蜘蛛人

うわー,懐かしい! 吉見百穴は小学生のときに遠足で行きましたよ。

吉見百穴というのは埼玉県東松山市にある(ここらへん),古代人のお墓のあとです。崖の壁面に穴がたくさん開いているところです。有名なものとして「ヒカリゴケ」がありますね(私も昔見ました)。

百穴とは直接関係無いけど,こんなことを思い出したました。
遠足で百穴に行ったとき,すぐ近くの川原で遊んでたんですが,そこにはなぜか四葉のクローバーがたくさんありました。ちょっと見渡せばすぐ見つかるぐらい。それどころか,よく探したら五つ葉のクローバや六つ葉のクローバーもありました。五つ葉は自分で見つけた覚えがあります。小学生なのでこの発見にみんな大興奮で,四葉のクローバーをおみやげにしたりしてました。

つまり吉見百穴近くの川原は四葉のクローバーの「穴場」なんです! 四葉のクローバーがどうしても欲しい人は行くと良いですよ。もっともそれも10年くらい前の話しなので,今はどうなのか分かりませんけど。



しかし上のデイリーポータルの記事は,不気味な建物やらナイスなネーミングの美容院やら,前々からおかしいと思っていたところすべてに的確にツッコミを入れていて,ちょっと感心しました。余計なお世話で補足すると,美容院の近くに「革靴から軍艦まで」というキャッチコピーのスケールのデカすぎな古道具屋があります。こっちにもツッコんで欲しかったなぁ。あ,もしかしてもう潰れてた?


しかし冷静に思い返してみると,あの四つ葉のクローバーの量は何かおかしかったような。あの川原で昔に何かあったのかなぁ。

2006-05-11

Google Analytics はじめました

Gooleがやってるアクセス解析サービスの『Google Analiytics』の招待メールが来たので,ブログに組み込んでみました。このページのソースを見てみると,アクセス解析用のJavaScriptコードが一番下に入っているはずです。

Google Analyticsはだいぶ前(2005年11月)にサービスを開始したけど,申し込みが多すぎて一時新規ユーザの登録を凍結してたみたいです。自分もそのころに申し込んだけど,今頃になって招待メールが来るとは。


ゴールデンウィークもあってしばらくブログもお休みしてたけど,アクセス解析した結果が寂しいと嫌なのでブログ書きを再開します。