PowerPointで作る資料には,プレゼン資料と説明資料の2種類があると思います。プレゼン資料は実際に壇上に立ってプレゼンテーションをするための資料で,簡潔で見やすいものである必要があります(文字が多いとダメ)。説明資料はその名のとおり何かを説明するための補助として使うもので,これは必要な情報を漏らさず入っていないとダメです。説明資料は紙に印刷されて読まれることが前提となるので,多少文字が多かったりしてもOKです。
で,自分が作成に四苦八苦しているのが説明資料。特に説明図を描くのに苦労します。うちの部署の近辺ではPowerPoint資料を作ることを別名「絵を描く」と言うけども,まさにこの説明図を描く作業が大変です。自分では分かりやすくキレイに描いているつもりでも,客観的にチェックされると分かりにくかったりするし。詳しく描こうとするとやたらゴチャゴチャしちゃったりするし。
実際に自分が資料を作成するときは,つぎのような手順で進めていきます。
- 1. どんなスライドを作るか,大まかな図を適当な紙に手書きで書いてみる。
2. ある程度整理できたら,PowerPointのスライドを作成する。ただし図は色は付けず白黒で描く(この時点で凝ってると時間が掛かりすぎるので)。
3. 試行錯誤して図を修正する。
4. 図が決まったら,色を付ける。
この文章を書いていても分かるけど,「文章を書く」や「プログラムを書く」という作業をしていると,何もしないで考えているときよりも良く考えられると思います。思考にドライブが掛かるって感じ。でもパワポの資料を作っているときはそういうドライブ感ってのが無いんですよね。これはパワポの問題なのか? 自分の操作スキルの問題なのか?
まぁ,どっちにしろ早く上達して早く会社から帰れるようになりたいです。
ところで「PowerPoint絶対主義」という文書を読んでいたら,こんな記述が(以下のDiffieってのは暗号で有名なディフィさんです)。
Bell-Northern で、Diffie は電話システムのセキュリティを研究していた。1981 年、35mm スライドでプレゼンテーションを準備していた彼は、ちょっとしたプログラムを書いた。同じ研究所の同僚が書いたあるグラフィック・ソフトウェアに、少し手を加えたものだ。元は、一枚の紙に黒い枠線を引くためのものだったが、Diffie はこれを拡張して、ひとつのページにいくつもの枠を作って、その中にテキストを入れられるようにした。周囲にはコメントを入れるスペースも取れるようになっていた。言い換えると、彼がつくったのはストーリーボード、つまり紙でやるスライドショーであり、これをスライド制作するデザイナーに送れるようになっていた。また、同じものが講義の台本としても使えるようになっていた。(この段階では、彼は自分で作った紙を複写機にかけて OHP シートを作ったりはしていなかった。だが、他の部門の科学者たちはそうしていた)。数日間の労力で、Diffie は PowerPoint への道を示したのだ。
なんと! 公開鍵暗号とPowerPointの発明者が同一人物だったとは! プラスマイナス・ゼロになるように世の中上手くできてるもんですね(皮肉
0 件のコメント:
コメントを投稿