2008-04-18

ダーガーは愛されていた,映画「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」

映画『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』公式サイト

このヘンリー・ダーガーという人の生涯を追ったドキュメント映画を見て,激しく心を揺さぶられてしまいました。未だに揺れてます。なので今回はちゃんと感想が書けるかどうか分からないけど,チャレンジしてみます!


まずは映画の予告編です。

Adblock


私が映画を見る前に知っていたことは「病院の清掃人をしていた身寄りの無い孤独が老人が死に,その部屋から1万5000ページにも及ぶファンタジー小説が見つかった。それには極彩色の挿絵が付いていて,死後にそれらがアートとして評価されるようになった」ということだけ。
私はダーガーが孤独な人で,だから空想の世界で遊ぶようになったのだと思っていました。


映画はダーガーの隣人や大家へのインタビューと,ダーガーの描いた絵をアニメーション化した映像で構成されています。隣人や大家の話しぶりやエピソードなどを聞いていて思いました,「あぁ,ダーガーは確かに愛されていたんだ」と。ダーガー自身は他人と上手くコミュニケーションが取れない性格だったそうで,自身が愛されていたということに気付いていたかどうかは分かりません。でも確かに愛されていて,だからこそ大家はダーガーの作品を捨てずに保存して美術界に紹介する努力をした。そして5年の歳月をかけてこういう映画が作られた。その映画をダーガーの故郷シカゴから遠く離れた日本で私が見ている。
なんだかその事実に胸がいっぱいになってしまいました。


一つの問題として「ダーガーは自分自身の作品がこのように取り上げられることを喜んでいるのか?」というものがあります。1万5000ページのファンタジー小説は自分自身が読むために書かれたもので,他人が読むことは想定していなかったと思います(挿絵も同じ)。
大家が小説と絵を発見したのは,ダーガーが老人になって入院した後です。その作品を見てびっくりした隣人がダーガーにそのことを告げたときのセリフをうろ覚えで引用。
君の作品を見たよ,素晴らしかったと病院でダーガーに告げると白目を剥いて応えた。不意打ちのパンチをくらったボクサーみたいだったよ。
自分の日記帳を読まれたみたいな気分だったのでしょう。そのときは喜んではいなかったと思います。
でも「文章を書く」「絵を描く」というアウトプット行為をするということは,いつか他人にそれを見られるということを無意識にでも想定してないとやらないと思います。(だから本当の心の底では喜んでいたのでは?)

ダーガーは独学で絵を学んだため,いろいろと独自の手法を編み出しました。映画を見て「これはダーガーは喜ぶ」と思ったのは挿絵をアニメーション化した部分でした。非常にファンタスティックで素晴らしい。本当はダーガー自身がやりたかったことを実現していると思います。ちなみにアニメーションは7人のアニメーターで相当苦労してやったそうです。その中にはダーガーのファンが何人も居たそうな。


何で私はこの映画を見てこんなにも心が揺さぶられてしまったのか? それは「私自身がダーガーだったかもしれなかった」から。

サルノオボエガキ: 昔のフロッピーを発掘した

上の記事で中学高校時代に小説を書いていたことを書きました。そのときの私の頭の中にはいくつものアイデアが渦巻いていて,なんとかそれを吐き出そうとして小説を書いたのでした。家族には見せたことがあったけど,ほとんど自分が読みたいものを自分のために書いていて,他人に見せたことはありませんでした。
私はダーガーほど才能は無いと思いますが,そのときの私はダーガーの縮小コピーだったと思います。だから映画のダーガーにすごく感情移入してしまいました。

私は上記のことを思い出してから非現実サンクリストバルという自作小説を発表するためのサイトを作りました。昔は自分で書いて自己満足していましたが,今は何とかして他人に自分の感じた美しさ/悲しさ/怒りなどを伝えられないか,と考えています。


なんだか,感想がまとまらなくなってしまいました。この映画を見て「表現するということは何か?」「メッセージを伝えるということの意味は何か?」などなど,いろいろと疑問が渦巻いて未だに消化できずにいます。
これからゆっくりと「ダーガーという人が存在していた意味」を考えていきたいと思います。

2008-04-14

Google App Engine,そろそろ本気でGoogleについて考えるときがきた

What Is Google App Engine? - Google App Engine - Google Code

Google App Engineというのが公開された。GoogleによるWebアプリケーションのフレームワークとWebアプリのホスティングサービスだ。今のところPythonでプログラムが書けるらしい。

Google App Engineのドキュメントや関連ブログの記事を読んでみた。初めは「これスッゲ,早くPythonの入門書買って来なきゃじゃね!?」って感じに興奮してたんだけど,いろいろ考えてたら複雑な気持ちになってきた。

思ったことは二つ。「どこまでGoogleを信用してよいのか」ということと「無料でWebアプリを動かしてくれる環境が提供される意味」。


私はGmailを使ってるしGoogleカレンダーも使いまくってるし,もちろん検索サイトはGoogleを使ってる。さらに言えばこのBloggerはGoogleの1サービスだ。そんな時点で言えたもんじゃないんだけど,「そこまでGoogleに頼って良いんだろうか」という疑問が浮かんできた。正直言って,Googleってそんなに信用に足る組織なんだろうか。

私はプログラムを書く人間です。だから自分の作ったプログラムは可愛い。作ったものには,自分のプライドがこもってる。少なくともプライドを持ってモノづくりをしている(つもり)。
メールや予定表はまだしも,そういう大事なものまでGoogleに預けてよいんだろうか,という自問が浮かんだ(「お前,さくらインターネットでサービス作ろうとしてんじゃねぇか」というツッコミは見逃してください,あれは金銭契約があるので対等関係)。
昔,ningのアカウントを作ったけど,いまいち熱くなれなかったのはここら辺が問題じゃないかと思っている。

Google App Engineは素晴らしいイノベーションだと思う。ハードウェアを持っていない,お金の無い人でも(極端に言えばネットカフェ難民でも)Webサービスを公開することができる。でもそこまでGoogleに頼っていいのかなー,ある日突然「セルゲイ・ブリンラリー・ペイジは我々が洗脳した侵略の手先なのだー,わはは」って火星人が攻めてきたらどうしよう(半分本気。


繰り返すけど「無料でWebアプリ実行環境が提供される」ってのは凄いことだ。ネットカフェ難民がIT企業家になれるってことも凄いけど,無料の意味ってのは「いつまでも存続する」ってこと。レンタルサーバもしくは自宅サーバなら開発者が死ねばサービスは終わっちゃう。でも無料ってことは開発者が死んでもいつまでもサービスが続くってことだ(Googleは開発者が死んだかどうか分からないだろうし)。
つまり自分が作ったサービスが100年後も動いてるかもしれないってこと(Googleならありえる?)。これって素晴らしいことなのか恐ろしいことなのか良く分からない。想像できない。

補足しとくと,Google App Engineでは500MB以上のストレージを使うと有料になるようだ。でもこの制限もGmailの容量拡大を見ていると徐々に増えていくだろうし,あまり上記で言ったことと矛盾はしないと思う。そんなにストレージを使うWebアプリばっかりじゃないだろうし。


脈絡無いけど,「アプリ名.appspot.com」というアドレスを見たとき衝撃を受けた。これからのWebアプリってブログ感覚になるのかなって思った(Bloggerは「ユーザ名.blogspot.com」というアドレスになる)。


Googleってのは超勢いのある奔流であってその流れには乗ったほうが良いのか,あえて逆らったほうがカッコいいのか,いろいろ考えつつGoogle App Engineの申し込みをしといたのでした。



【参考リンク】
Google App Engine - これこそ「Google OS」だ - Zopeジャンキー日記
 "ブログ感覚で作られるWebアプリ"というのには同意。プログラマがハードウェアから自由になるってのには非常な魅力を感じる。
「炎上」というキーワードでGoogle App Engineを語ってみた - アンカテ(Uncategorizable Blog)
 一般向けの分かりやすい解説。初めからスケーラビリティが確保されているのは魅力的だと思う。
Google App Engine詳解:さっそくHello Worldから作ってみた - builder by ZDNet Japan
 プログラマ向けチュートリアル。とりあえず勉強しとく。

2008-04-08

アクィナス・キャプチャー用ツール,Diptychを作ってます

アクィナス・キャプチャー用ツールとして「行単位で更新日時を記録してくれるエディタが欲しい」と書きましたが,stfuawscと言われないためにまずは作ってみました。名前はDiptych(ディプティク)。
正直言って拙速もいいとこだけど,とりあえず公開しちゃいます。

Diptych(サンプル)
Mercurialリポジトリ

今動くのは「行単位で更新日時をつける」というHTMLとJSだけ。CGIもまだ作ってません。あ,IEでの動作を想定してますのでFirefoxだとちょっと動きがおかしいかも。

自分の作りたいものを作ってみて分かったけど,俺はJavaScriptのスキルが全然ダメです。勉強必要,でlivedoor Readerのコードを読んでみようと思ったのだけど,高度に発達したJavaScriptだったので魔術と区別が付きませんでした。誰か適度に高度なJavaScriptのサンプルになりそうなの教えて!


DiptychはWebベースの文章入力・保存・レビューツールになる予定ですが,「入力」に関しては「できないこと」を増やしたいと思ってます。アクィナス・キャプチャーの説明を読んでいただければ分かるように,とにかく自分が思ったこと考えたことをアウトプットすることを目指してます。だから編集機能はいらない。バックスペースは押せないようにする,前の行に戻れないようにする。
いろいろと頭の中がごちゃごちゃしてきたので,ざっくばらんに開発メモを書いてみます。

  • DiptychはWebベースの文章入力・保存・レビューツール
    • 開発ではKISSの原則を貫く
    • なるたけコーディングしないで済むようにシンプルを心がける
    • 想定ユーザは俺のみ。開発に関しては自己中に決定を下す!
  • 文章入力
    • 入力するごとに行単位で更新日時を行頭につける
    • アウトプットに特化し,編集機能を削る(通常のエディタに比べて出来ないことを増やす)
      • バックスペースは押せないようにする。
      • 前の行には戻れないようにする。
      • などなど
  • 保存
    • 入力した文章はサーバ上に自動保存
      • 明示的な保存処理は文章入力の邪魔になるので自動
    • サーバ上では単純なテキストファイルに保存する(DB不要にする)
    • ここは単純なRubyのCGIで十分では
  • レビュー
    • YHCのような大量の文章を素早く読むための機能が必要になる。
    • YHCをそのまま組み込むか,いろいろ他のアイデアを試すかは考えどころ。
    • 複数のレビュー方法を組み込むほうが良いかも。


つーことで暇を見てガシガシ作っていきたいと思います。ちなみにDiptychは蝋引き書字板の意味のつもり。

いまさらながらマリオにハマる

NintendoDSのスーパーマリオブラザーズにいまさらながらハマってます。どれぐらいハマってるかというと,目を閉じると自動的に脳内でプレイが始まるくらい(眠れん!)。

私は子供の頃からテレビゲームの類いを一切やったことがありませんでした。兄貴にゲーム機を独占されていたのでヘソを曲げて「ゲームなんて誰がやるか!」と逆切れしてたので。なので同世代の友人と話していてもゲームの話題になると適当に話しを合わせるのが大変。だって俺が最後にやったテレビゲームって「高橋名人の冒険島」なんだもん!

NintendoDSも本当は買う予定では無かったのですが,会社の忘年会のビンゴゲームで当ててしまい(強運!)なんかソフトでも買うかってことで,マリオを買ったのでした。

プレイをしていてすごく感心したのが,ゲームの難易度の設定。絶妙に調整されていて,ちょっとがんばらないとクリアできないようになっている。難しすぎても諦めてしまう,優しすぎたら詰まらないっていうタイトロープをうま~く渡ってますね。
あとサウンドエフェクトとマリオの動きのマッチ加減は,もう世界遺産モノではないでしょうか。なんだこの生理的な気持ちよさ。頭の中にこの動きが完璧にインプットされてしまって脳内マリオで遊べるくらい。

つーことで非常に面白いんですが,何で子供の頃の俺はマリオをやらなかったんだろうって後悔してます。変にこだわりを持たないほうがよいですね~。


プレイしてて思い出したのが前に読んだ「ゲームニクスとは何か」という本のこと。この本では日本のゲーム業界における「面白い」ゲームを作るための原則を説明しています。ちょっとだけ紹介すると以下。

  1. 直感的なインターフェイス(=使いやすさの追求)
  2. マニュアル無しでルールを理解してもらう(=何をすればいいか迷わない仕組み)
  3. はまる演出と段階的な学習効果(=熱中させる工夫)
  4. ゲームの外部化(=現実とリンクさせて,リアルに感じさせる

この本も面白かったですよ~。この原則を実例を挙げて説明して,さらにそれを使って家電業界やWebのものづくりを論じてます。「iPhoneとかWiiとかはなんか今までの商品とは違うって思うけど上手く違和感を言葉にできない!」って人が読むと非常に納得するのではないでしょうか。




ということで私が20年ぶりにマリオに再開を果たしたというエントリでした。

2008-03-20

BianchiのANCORAを注文した(自転車だよ)

なぜか私の周りには自転車好きが多いです(Laizとか)。

私も高校時代は片道18キロ(!)の道のりを毎日自転車で走ってました。そのせいかやっぱり自転車が好きです。
高校時代は普通の自転車を使ってましたが,社会人になりそれなりに経済力もついたのでちょっと良い自転車買っちゃおうかなwって考えました。

私が自転車に求めるものは以下。

  • 長い距離を,ゆっくり走るもの
    • 高校時代の経験から長距離を走るのがなんだか好きです。
    • そんなにスピードは優先しない
    • ゆくゆくは北海道一周とかしたい(本当に??)
  • 出来るだけお安く。
    • 経済力が付いたといっても。。。懐事情もありますので。。。
  • 頑丈なもの
    • 長距離を走るので,耐久力は重要。
    • あんまりピーキー過ぎるのは嫌だってこと。
  • パンクなども直しやすい(特殊な部品を使ってない)
    • 高校時代にパンクで泣かされた経験をたくさんしてるので。

それで雑誌・カタログなどを検討した結果,残ったのがBianchiというメーカーのANCORAです。
長距離走る,ということに関してはツーリングバイクというジャンルというかラインがあるらしいです。ANCORAはその中でもライトなユーザ向けです。他のツーリングバイクはアメリカ大陸横断とか出来るのもあるそうなのですが,さすがにそれは重過ぎる。

やはり街中でも使えるライトさも欲しいところだったのでANCORAにしました。候補の中では一番安かったし。

このあいだ注文して届くのが6月ごろとだいぶ先なのですが,すごく楽しみです!

2008-03-19

「学習会議@NHK」,ローラ・チャンが居ればイイじゃん!


百式さんで主催されていた「学習会議@NHK」に行ってきました。

【中国語会話制作者のプレゼン】
中国語会話の番組を実際に制作されている方のプレゼンを見ることが出来ました。

前フリは「今の状況は(食品問題など)中国に対して逆風がありますが,北京オリンピックなどで注目されており10億人の会話人口もいるのでビジネス的にも中国語は注目です!」って感じ。

その後,中国語会話を学習する上での障壁と解決策について考えていることをプレゼンしていただきました。以下で私のコメントつきでまとめ。
  1. 発音でくじける
    1. 解決策:ラップで発音を覚えるコーナーを作る(デモ映像を見せてもらいました)
      1. 正直,どうなんだろ?ってかんじ。今までの語学学習番組の範囲を超えていないような気がする。
  2. 文法が分からない
    1. 解決策:漢字のビジュアルイメージで覚える
      1. これはそこそこ良いのでは。中国語を勉強したいと思っている人には嬉しいと思います。
  3. 中国に対するネガティブな感情
    1. 解決策:文化コーナーを充実させる
      1. 私自身は中国に関してそんなに悪感情は持ってません。中国には良いところがたくさんあると思うので,これは良いと思う。
  4. 話す相手/機会がない
    1. 解決策:書き込み式テキストの充実,サイトコンテンツ「ゴガクル
      1. サイトコンテンツというか,実際に中国の人と交流する手助けをするほうが良いんじゃないかなー。単純に文通とか。
  5. 飽きてしまう
    1. 解決策:小池栄子がガチンコ中国語学習,月末おさらい
      1. 正直,ローラ・チャンがかわいいので飽きないと思う(笑

【即興中国語会話】
プレゼンのあとはサプライズで番組司会のリーさんとローラ・チャンさんが出てきて即興中国語会話講座をやりました! うわぁー,ローラさんかわいい過ぎる・・・。日本語が微妙に怪しいのもかわいい・・・。中国語が頭に入ってこないっす。

【全体会議】
全体会議のお題は以下。より継続性が高まる語学番組のアイデアを考えましょう!ってことらしい。
2009年,あなたは「年間通じて脱落者が1%以下!」という,画期的な語学教育番組を思いついてしまいました。あなたが日常感じているちょっとしたアイディアをプロデューサーに提案したことからはじまった,この人気番組について以下のことを教えてください。

■その語学教育番組の詳細
その語学教育番組では,あなたが毎日何気なく続けている(       )という習慣にヒントを得て,番組中に視聴者が(     )することができた。かつ,ネット上の(     )と連動することにより,(     )なる機能も実現,さらに継続性が高まったという。また,人は(     )したときに記憶力が高まるという法則も利用していたので,より学習効果が上がったという。その画期的な語学教育番組の名前は(     )。

■その教育番組の図解
その語学教育番組の効能が分かるように図解してください。
ちなみに私が個人で考えたのは以下。なんつーか本当にすまんかった。

グループで考えたアイデアは「料理レシピを通じて語学を学び,さらに文化交流もしよう」というようなアイデアでした。「食」というキーワードが話し合いの結果浮かんできたので。

で,最優秀になったのがドラマと連携させたアイデア。冬ソナブームとか考えると十分ありえますね~,その手があったか!


【懇親会】
会議のあとは軽食付きの懇親会。NHK番組制作の方や他のブロガーの方とお話しできてよかったです。
  • NHKの番組制作のかたにぶつけた疑問:「プレゼンを聞いていても想定する視聴者像が伝わってこなかった,ターゲティングを考えないと効果的な番組制作は出来ないのでは?」
    • 英語の場合はターゲットを分けて複数の講座があるが,中国語はTVとラジオをの二つしかない。ターゲットを特定するということはそれ以外を切り捨てること。公共放送としてそういうスタンスは出来ない。
    • 勝手に放送をして勝手に受信料を徴収している立場であるので,番組制作に対して厳しい立場で臨んでいる。
    • 上記のような立場であるので民放のようにマーケティング的な論理が通りにくく,ねじれがあるのは確か。しかしそれでも良い番組を作っていきたい。
なんというか番組制作にかける熱い思いが伝わってきました。この人たちになら受信料を払っても良いなと思えました。

そのあとは小鳥ピヨピヨのいちるさんに「脳の右側で描け」のワークショップについて教えてもらったり(前から興味あったんです)。




ということで会議の目的としては「いかに継続する語学番組を作るか」だったんですが,結論は「ローラ・チャンが居ればイイじゃん!」ってことで。おれはローラさんを見るために毎週視聴するよ!

2008-03-18

学習会議へ行ってきます

『学習会議 @ NHK』へのお誘い

今日はNHKで開催される学習会議というイベントに参加してきます。
感想などについてはあとで書く!

2008-03-16

「デザイン魂」読書ノート

デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)

私のバイブルの一つ,「デザイン魂」です。2年ほど前に読んですごい衝撃を受けました。自分が薄ぼんやりと感じていたことを大声で堂々と主張していたからです。

現代のビジネスはすごく微妙な勝負をするようになってきていると感じています。「お得」や「便利」ではなく「心地よさ」が重視される時代。でもどうやったら「心地よい」商品やサービスが作れるの? 「デザイン魂」はそんな問にちょっとだけ答えてくれる本です。これはすごく難しい問題なので完璧な答えはここには載ってません。考えるヒントが散りばめられています。

そんなこんなでもう買ってから10回以上読み返しているので,読書ノートを取って見ました。それをここで公開しちゃいます。三色ボールペン法ってやつを使って書いてます。

2008-03-12

映画「ジャンパー」と範馬勇次郎とデッドマンズQ

映画「ジャンパー」公式サイト

何となく「ジャンパー」を見てきました。面白さとしては中の上ぐらい。後悔はしないぐらいの面白さでした。以下ちょっとネタバレするかもです。

ジャンパーを見てて連想したのが,漫画「バキ」に出てくる範馬勇次郎と荒木飛呂彦先生の短編「デッドマンズQ」(「死刑執行中脱獄進行中」収録)でした。なんちゅーか「異能者の日常」って感じが。

範馬勇次郎は「地球上最強の生物」であって,アメリカ大統領であろうとそのまま乗り込んでいって殴りつけられる存在です。ジャンパーの主人公も瞬間移動能力者で,どんな障害物も関係ない自由な存在です。

デッドマンズQは「幽霊が殺し屋をやっている」という不思議な設定の短編で,幽霊の日常生活が面白い作品でした。「普通ではない存在の日常」って点で共通してます。

上の二つにあってジャンパーに欠けているのは,異能者の日常というディティールへのこだわりではないでしょうか。範馬勇次郎はときどきわけのわからない行動をとります(「喰らえ!」と連呼するシーンとか)。でも地球上最強の生物だったら変な行動も取るかも,という変なリアルさがあると私は思います。「デッドマンズQ」では帽子を被った人の写真を使って配送業者に偽装したり,町のそこここに現金を隠していたり,幽霊特有のハンデをカバーする行動が予想外でリアルでした。

ジャンパーでは主人公の日常生活があまりに普通すぎる。予想の範囲内すぎる。「普通にお金とってもつまんねーだろ! 世界中で遊びまわってもそんなんすぐ飽きるだろ! 瞬間移動能力者ならではの遊びみたいのを見せてくれよ!」と思いました。

とそんな感じだったのですが,中盤で二人目のジャンパーが出てきたぐらいから面白くなってきました。二人目のほうは分かってる,瞬間移動能力の使い方をわきまえてるって感じで。特に瞬間移動しながら東京の街をドライブするシーンは面白かったです。爽快感あり。

最後のほうがイマイチ盛り上がりに欠けるかなーって思ったけど,全般的には面白かったです。見て損はしませんでした。


【他に連想したもの】
・グレッグ・イーガン短編「貸金庫」(「祈りの海」収録)
  説明はしませんが,すごい設定です。主人公の気持ちが想像できない。
パルクール
  街中をぴょんぴょん飛び跳ねながら移動するやつです。以下のYoutube参照。超自由,超アンチェインです。

Adblock

Flickrのブログパーツを追加した

Flickrのアカウントは前から持ってたんですが,パスワードを忘れてしまいアカウント休眠状態でした。どーしてもパスワードが思い出せないので,新規にアカウント取り直しちゃいました。

んで,以下のページからブログパーツを作成,追加しました。いろいろカスタマイズが細かくできるのがグー(エド・はるみ

Flickr: Make a badge

とりあえず数寄ノートのバックアップ用に撮ったのをアップしてあります。

備忘録的にエントリ。

2008-03-01

DS文学全集を買った

DS文学全集

何となく衝動買いしてしまいましたが,安い買い物だと思いました。こんなに読みやすい電子書籍って初めてです。

使用感がとても紙の本と似ていて,普通の人にもなじみやすいと思いました。とりあえず以下のものを読んでみました。

山月記
 もう感涙。虎になった主人公の独白は涙無しには読めません。学校の教科書に載っていた覚えがあるのですが,そのときとは違う感慨がありますねぇ。

走れメロス
 これも名作だけど読んだことありませんでした。結構直球な友情物語です。

手袋を買いに
 ほんわか心が温まる狐の親子の話し。こういう童話を書いてみたい!


使ってみてわかりましたが,DS文学全集は普通の本より読みやすいかもしれません。栞も自由に挟めるし,たくさんの本を同時に持ち運べるし。

つーか,自分が書いた文章をこれで読んでみたくなりました。青空文庫のファイルをネット経由でダウンロードする機能があるんですが,誰かHackしてないんでしょうか? WiFi設定でDNSを弄って自分でサーバを立てればなんとかなりそうな。。。

2008-02-26

レースは人生の縮図,映画「OVERCOMING」


OVERCOMING -ツール・ド・フランス 激闘の真実-


2004年のツール・ド・フランスで,デンマークのCSCチームに密着したドキュメント映画です。凄い内容でした!

レースの最中にいろんなことが起こります。レーサー仲間が薬物乱用で亡くなったり,母親がガンであることを知らされたり。それでもレースは続いていく。

何というか,ツールに出場するような自転車レーサーはすごく凝縮した時間を生きている特殊な人間たちだと思います。23日間のレースの間に普通の人が人生で経験するさまざまなことを同時に受け止めなきゃならない。それは谷底に落っこちるような最悪の出来事だったり,自分ではどうにもできないやるせない出来事だったりします。
でもだからこそ,レースの勝利は最高の光を輝かせる。

ちなみにツールのTV視聴者は20億人だそうです。地球上にいる人類の3分の1が見ている計算!

人生を考える上でとても良い映画でした。おすすめです!

2008-02-25

村上龍「ストレンジ・デイズ」

「マーロン・ブランドはいろんなことをやっていて,演技とか映画とかは自分の人生のほんの一部分だって言ってる,大したことじゃないって言い方もしてて,それが嘘っぽくない,でもうらやましいのはね,そういうことを,つまりインディアンのためにね,戦うってことを素直にすぐやるんだよ,
(中略)
マーロン・ブランドはそのことにものすごく自然に怒りを表すの,私がうらやましいのはそこだよ,おかしい,変だ,そういうのは許せない,そうやって実際に行動に移していくの,タヒチの島を買ったときでも,映画の撮影でタヒチに行って,そのあたりの景色や雰囲気や人々が好きになったって言って,すぐに,島を,買っちゃうんだよ,まるで・・・・・・」
(中略)
「ああいうふうに,マーロン・ブランドみたいに生きていない自分にすごく腹が立った,マーロン・ブランドは特別なんだろうかって考えたよ,なぜ自分はマーロン・ブランドみたいに子供のような欲求を持って,それをすぐに実現させながら生きていないんだろうって,考えたんだよ」
(中略)
島が欲しい,と思ったとするよね,あるいはインディアンを助けたい,と思ったとします,さて問題,それを実現するためにもっともエネルギーとなるのは何でしょう? じゃあ,聞き方を変えるけど,人間が本当に必死でがんばる時ってどんな時でしょう?」 「必死,か」 「必死って,必ず死ぬって書くんだよ,死ぬ気でがんばるってよく言うけどわたしはそれは違うと思う,いい? もし,島を買うことができない時は,それは自分にとって死と同じだと思うことなんだよ,もっと言っちゃえば,島を買いたいと思ったときに,島を買おうとしない自分をものすごく憎むってことだよ,そんな自分は絶対に許せないって強く思うことじゃないかな,死ぬ気でがんばるっていうのはイージーだと思うな,がんばってできなかったら死んでごめんなさいすればいいんだもん,何かを実現させたくて,それで実現できない自分を絶対に許せないっていう風に考えると,死んだりできないよ」
 その通りだ,と反町は言った。 「死ぬ気でがんばろうなんて考えないで,まずできることは何だろうと,そう考えると思うんじゃないかな,私は出会ってからの,今までのソリマチさんのことを考えてみたんだ,ソリマチさんはそうしてるよ,そうしてると思った」
(中略)
 わかる,と反町は答えた。ジュンコは非常にわかりやすい正確な言い方をした。何かをやりたいという欲望を肯定する,それが実現できない,または実現しようとしない自分を絶対に許さない,実現のために,今できることは何かを考える,そしてそれをすぐにやり始める・・・・・・

村上龍「ストレンジ・デイズ」より引用、強調引用者)
私は村上龍氏の作品がかなり好きです。そのなかでも一番好きなのがこの「ストレンジ・デイズ」。引用したような素晴らしいメッセージがちりばめられていてとても感動しました。 
 引用の一節は,自分が落ち込んだときに必ず読み返す部分です。気分が落ち込んだときはこの「ストレンジ・デイズ」を読み返してます。なんつーか終わり方も「え、そこで?」って感じなんですがすごく好きです。 
 「必死」と「死ぬ気でがんばる」の違いはとても重要だと思いました。俺も「必死」で何かをがんばるようにしたいと思います。

村上龍「空港にて」

二十代の二人が新婚旅行の楽しさをメールでそれぞれの友人に書き送る。それはごく自然なことだ。初老の女が無表情で連れ合いが喫煙コーナーから戻るのを待つのもごく自然なことだし,孫に焼き殺された老婦人に対してワイドショーの出演者が同情するのも自然だ。だが三十三歳で子持ちでバツイチで風俗で働く女が,地雷で足を失った人のために義足を作りたいと思うのは異常だ。だから誰にも言えなかった。
村上龍「空港にて」より引用)

よく分からないけど,日本という国は自分のことを普通だと思っている人間には心地よい暮らしやすい国だと思います。でも自分のことを普通でないと思っている人間にはとても辛い暮らしにくい国だと思います。「みんなが普通だ」という前提でいろんな物事が決められているから。
村上龍の「空港にて」を読んでそう思いました。

あとこの「空港にて」という短編集は小説の技巧的にも面白かったです。ある一つの情景を丹念に描写する,その隙間に主人公の人生を挟み込んでいく。そうやることである人物の大事なことだけを書くことができる。村上龍氏は「時間を凝縮する手法」と呼んでいたけど,小説を書く上での参考になりました。今度この技法をパクってみる!


まぁ,短編集で薄いし一つごとが短いので,読んでみたらいかがでしょうか。

面白かった漫画

昨日漫画喫茶に行きました。
そこで適当に取った漫画が思いのほか面白かったので紹介!

巨娘
 身長180センチ以上ある男らしい女性の話です。なんつーか主人公が女なのに男前過ぎる!
 あと話しのノリと絵が俺は好きです。とりあえすラチガイガールのトオル萌え!Amazon.co.jp: 巨娘(1) (アフタヌーンKC) : 木村 紺: 本



ナチュン
 ぜんぜんまったく先の読めない漫画でした。現在3巻まで出ていますが先が早く読みたくてたまらない。
 話しは大天才の数学者が「数学論文」として撮ったイルカのムービーから始まります。それを見てなぜか人工知能の理論を閃いてしまった主人公がイルカの生態を研究するために沖縄に行くんですが,なぜか人工知能とはまったく関係のない沖縄の人々の暮らしが描かれます。これがすごく面白い! とりあえずダメ人間漁師のゲンさん萌え!
Amazon.co.jp: ナチュン(1) (アフタヌーンKC) : 都留 泰作: 本


・金剛番長
 とにかく面白かった! 今の時代に堂々と「番長」を持ってくるのが凄いと思います。主人公の金剛番長のセリフ「あんたにも家族がいるんだろ」「それじゃスジがとおらねえな」がカッコよすぎます。
 東京都の23区にそれぞれ番長がいて,バトルロイヤルを繰り広げるというアイデアもはっちゃけすぎです。
 作者の鈴木央さんは以前ジャンプでも連載してた人でさすがに「漫画」が上手いと思いました。とりあえずはっちゃけすぎな漫画を書いちゃった作者萌え!

Amazon.co.jp: 金剛番長 1 (少年サンデーコミックス) : 鈴木 央: 本

2008-02-23

「世界に一つだけの花」問題と二つの道

ここ最近,考えている問題を未整理ですが書いて見ます。
非現実サンクリストバルという自作小説を公開するブログを書いてるんですが,その活動中に抱いた疑問です。


SMAPのヒット曲で「世界に一つだけの花」というものがあります。
うろ覚えで引用してみるとサビは以下のような感じ。

ナンバーワンにならなくてもいい
もともと特別なオンリーワン

世間的にはこれは癒しの歌として受け止められていると思いますが,私にはコミュニケーションの断絶を意味する絶望の歌のように聞こえます(妄想過多かもしれない)。

もし人間が,工場で生産されるアンドロイドのようにまったく同じ姿と心を持っていたとしたら,他人の苦しみ/怒り/喜びなどを100パーセント理解することが出来ます。でも人間はオンリーワンだからこそ,分かり合うことが絶対にできない。

と,いうような状況で何か人に伝えたいことを心にもっている人はどう行動すればよいか?というのが世界に一つだけの花問題です。まとめると以下。


【世界に一つだけの花問題とは】
  1. 人はそれぞれオンリーワンであり,お互いに分かり合うことは絶対に出来ない。
  2. 自分の思いを他人に伝えることはとてつもなく難しいことである。
  3. 自分の思いを伝えたいと切実に考えている人はどういう行動を取ればよいか。


3の行動については二通りの道があると私は考えています。

・Aの道:流通させることを追求する
・Bの道:世界で二つ目の花を見つける努力をする

Aの道は要するにたくさんの人に思いを伝えるためにがんばるってことです。自分の思いを幅広く流通させるために色々なワザを磨く。それは読みやすい文章だったり,きれいな色彩の絵画だったり,聞きやすい音楽だったりします。その過程で自分の思いは変形することもあるでしょうが,それはしょうがないと割り切る。

Bの道はインターネットが存在して初めて可能になった道です。人はみなオンリーワンと書きましたが,もしかしたら自分の花は世界に二つだけの花かもしれない。自分の思いをそのまま書いてブログなどで公開することで世界で二つ目の花を持つ人がサーチエンジン経由で見つけてくれるかもしれない,と期待する道です。多くの人に伝わらなくても,二つ目の花に見つけてもらえることで満足する。

で,俺は小説を書く上でAとBのどっちの道を通れば良いのかなーってのが悩みなんですねぇ。結論は出てません。


【参考】
Amazon.co.jp: 空港にて (文春文庫): 村上 龍: 本
短編集です。表題作の「空港にて」はすごく感動しました。普通ではない思いを抱いてしまった人の動揺と救いが描かれていると思います。
茂木健一郎 クオリア日記:  個別と普遍 (於比較文明学会)
MP3で講演の音声が聴けます。個別と普遍の問題は私の考えている問題とほぼ同じです。でも茂木さんは俺の100歩先を行っているw

Tumblrを非公開にしてみます

ここ最近,ずっとTumblrを我慢してました。とりあえずTumblrが無くても生きていけそうです。

私は「Tumblrを公開にしないのは私自身がフェアではないという思いがある」と前の記事で書きましたが,前言撤回して非公開にしてみます。

いろいろなブログや2chのスレッドなどを読んでみて,Tumblrに関しては法律的・感情的な非常に難しい問題があることが分かりました。でも正直言って難しすぎて,もうついて行けません。なので非公開にします。

というか批判された記事のコメント「非公開にすればいいんじゃ?」という結論にずいぶんと遠回りして行き着いた感じです。いまさらながらコメント者に感謝。

ただしまだ「非公開はフェアじゃないって囁くのよ,私のゴーストが」状態ではあるんですよねぇ。非公開をしばらく続けてみて様子を見てみます。


※「フェアではない」というのは私が私自身に対して思っていることで,Tumblrを非公開にしている他人を非難する意味ではありませんのであしからず。

SO905iCSのブログ投稿機能をテスト

テスト

2008-02-22

SO905iCSに携帯を買い換えた


携帯電話をSO905iCSに買い換えてみました。サイバーショット携帯ってやつです。

自分が最初に買った携帯電話はジョグダイヤルの付いたSO503iでした。それ以来,ジョグダイヤル至上主義者となった私はFOMAでジョグ付きの携帯が出るのを今や遅しと待っていたのでした。

デジカメ機能が強化されているのも購入の決め手になりました。正直,ワンセグはいらない。自分の部屋にいてもテレビ見ないくらいだし。

ということで,まだ買って一日しか経ってないので操作の感想などはあとで書く。

2008-02-13

「優しさ」と「大人」を定義してみる試み

みなさんは「大人になる」ってことをどう定義しているでしょうか? どういうときに「俺って大人なんだな~」って実感がわくのでしょうか?

法律的には20歳になれば成人で大人ですが,ほとんどの人が大人になったという実感のないまま成人式に参加したと思います。

私も自分が大人になったという実感をもてないまま社会人になってしまいました。ところが最近,これが大人になるってことかなという実感をちょっとだけ感じることが出来たので,書いてみます。

端的に言うと,以下のように定義した「優しさ」を持っている人が「大人」です。

【「優しさ」の定義】
  1. 自分が見えている/感じている世界が唯一の世界でないことを認める。
  2. 自分が気持ちを理解できない他人が存在することを認める。
  3. 理解できない他人をまるごと受け止める覚悟を持つ。


自分がこの「優しさ」を持っている「大人」かというと,まだ全然「子ども」です。「優しさ」を持つのは難しい。


この定義は自分が勝手に考えたものなので,いろいろな「優しさ」と「大人」の定義があって良いと思います。

もし時間がありましたら,みなさんの考える「大人」の定義をコメントで教えてください!